FRBの出口戦略発表からはや3ヶ月近く、9月から予定されいた資産買い入れ額縮小が延期されたそうです。具体的には資産拡大を食い止める施策でしたが、5/23日に出口戦略発表と同時に発生した数日で日系平均株価2000円近く下げるような心配は回避されたようですね。ドルを動かす3つの力でも触れましたが、しばし円安、株高傾向が続くようです。そこにきて来年4月に予定されている消費税3%upは確実になったといえますね。
さて、出口を急がないことになりそうですが、そうなることで、これから私たち庶民の生活にどう影響がでるのかマクロの動きからミクロではどうなる?という視点で勝手に創造してみました。詳細を見る前に下記過去記事もぜひ時間つぶしにご覧になりながら..風が吹けば桶屋がもうかかるようなことがあるのか検証してみましょう。
シリア軍事侵攻もなくなり、このままQE3を縮小したら"ヤバイ"という駆け引きが水面下で行われていたのでしょうね。縮小積極派のサマーズさんは軍産複合企業とつながりのある方と拝見していましたが、軍事侵攻無理?とうタイミングで辞退。ドル輪転機回し続けることで、新興国からの資金逆流もしばらく落ち着き、アベノミクスもとあるマネーセクター(海外投資家?)にとってはある程度軌道になる可能性が出てきたのかもしれません。
*FRBは18日、月額850億ドルの債券買い入れ規模を当面維持すると発表し、市場を驚かせた。
*アジア株は19日午前に上昇した。
*インドネシアルピアは1.9%高で取引が始まった
*米FOMCが予想外の量的緩和縮小見送り、景気の足取り見極めへ
*アジア株が4カ月ぶり高値、通貨も大幅高 米緩和縮小見送りを好感
reuterより
うーんなんだかみんなハッピーのように見えますが...実際はどうのでしょうか?
こうした話は、海外投資家や大きく株式をやっている人だけ儲かる話になっていますように思います。実質賃金の上がらない一般庶民にとっては増税、円安による生活質需品、エネルギー価格の上昇というダブルパンチを食らわされそうです。来年度の景気は物価上昇率(インフレ率)は数パーセントあがるけどGDPはガクンとさがるように思いますね。企業も内需収益があがらないので法人税減税すべしと早速ロビー活動(全銀協会長)が盛んです。いろいろな因果関係をみてみると金融で儲かっても、国内マーケットという実態経済の中でモノやサービスを売って収益を上げる企業業績が寒くなるので、逆に全銀協会会長が法人税減税すべしというのは化けの皮を剥いでしまったようなものともいえますね。
膨らみつづける米国発のマネーの還流を吸収できる国はどうもないようです。中国経済成熟期を向かえ、日銀も実質ゼロ金利、国債買いオペを行うような緩和ぶりのようですし、ヨーロッパも依然ソブリン危機の真っ最中です。9月も広範にさしかかりましたが、"太陽風が金融マーケットをリセットするXデー!? "のような事が起こってリセットされる!なんて事が起きるのかもしれませんね。いや、起きてほしくないけれど。
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