9月に予定されていた出口戦略スタートについては、本来緩やかなものでありましたが市場ではすでにこの件は織り込済みでのシナリオ展開を準備してい たようです。下記が即出された各方面でのニュースです。以下を見ると間接的ではありますが、QE3縮小を予定どおり実行する前提でどういう流れが起きようとしていくか推測することができます。日本では、円安をドライバーとして消費税増税、欧州では構造改革による財政規律正常化、新興国インドでは、構造改革による次なる成長ドライバー、米国ではそうした外部の成長ドライバーをQE3出口の受け皿にという感じでしょうか。
QE3縮小でどうなるか?という点で調べてみると、当時3つぐらいのことが言われていたように思います。1つ目は、新興国バブルがはじける(資金の逆流)、2つ目は、米国株式の下落から急上昇(この部分は裏のシナリオがありそうです。下落するとい人たちは一般的な論理、上昇するという人たちは債権買い入れを減らすだけで実質ゼロ金利の米国市場でQE3後に下落する株式の底値を狙い一気にマネーを米国株式へ投資しようという投資家)、3つ目は、円安から円高(この流れも2つ目の理由に準じた流れ)です。
予定どおりQE3縮小の9月スターされた場合、円安、そして年明け新年度の決算後あたりから予測外の円高という流れがシナリオとして読まれていたのかもしれません。消費税増税については、ちょうど予測外の円高に苦しむ時期のことがあったので浜田氏をはじめとした有識者は1%ずつ引きあげるとか、先延ばしすべきと主張していたのかもしれません。新興国でも資源国でないインドなどは改革を進め、次なるIT立国しての成長国になるはずだったのかもしれませんし、欧州では、ソブリン危機を回避すべく財政規律について厳しい改革を進めていたのも事実。なんとか乗り切るという流れがQE先送りにより、ユーローはより優位な立場になるようなシナリオが動き出したのかもしれません。
今後の動き
今後の動きを見ると10月緩和縮小も?いったおそらくないであろう情報も出ていますが、結果としては来年まで先送りされたQE3出口を前提として、円高、ユーロの復活、新興国バブル崩壊の先延ばし、(QE3縮小が行われるであろう来年新年度意向新興国バブルがはじける)、そして少し遅れて米国株が底値を突いたあと上げへ、ユーローの復活と消費税増税後の円安による日本企業の収益改善という流れになるのかもしれません。
これは、あくまでも素人の一個人のなんとなくな見解ですが、ここ数日の記事を斜め読みして勝手に想像してみました。
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