東洋経済:ここ数日、経済系の記事を書いていますが「世界的なディスインフレ:先進国の賃金水準、新興国にあわせ低下し続ける!?」で書いたことと同じような東洋経済の記事です。ルネサス・エルピーだといった日の丸半導体企業が破綻し身売りしましたが、ある日突然、自分が所属する企業や部署が産業としてなるなるような事が起きたとしたらどうしますか?この記事では、ルネサス・エルピーダはパイオニアに過ぎず、今後シャープやソニー、パナソニックまで広がるとの事。最終的には旧電電系のNECまで。この大リストラは2000年代とは性格が違い、ホワイトカラーまで広がるそうです。
今やSEもリストラ対象。記事では、古巣富士通でも相当な数のSEを抱えているとのことです。
具体的にイメージしてみると、
フレームワーク化、PAASやBAASなどが進み、例えば、一昔前であれば、BI(BusinessIntelligence)という高度なツール導入には、月額数百万人月のコンサルタントと設計し、最終的に億単位かかっていたものが、今ではクラウド上でデータをつなぎ、お試し試用でこつをつかんだら、月額費用をはらってお終い。というように合理化が進んでいるという感じでしょうか?
システムが分かるから、プログラムが書けるからというだけで、もはや高給で再雇用できる企業がなくなっているということだそうです。
大衆消費財など沢山優れたモノを作って売れる時代はそれでもよかったかもしれませんが、今や世界のどこの国や地域で作っても同じようなものが作れる時代。デジタル化がすすむことでノウハウによる優位性や差別化が難しい時代に長く勤めることで、忠誠心や経験をというのはもはや企業にとって足かせにしかならないというお話がかがられています。
企業が労働者を使い捨てるの側の話が多いですが、今後は労働者も企業を使い捨てという感覚でしっかり利用して次の準備をするぐらいの心構えをすべきだと説かれています。
激しい競争で、優秀な人材へのニーズは代わらないと思いますが、温室で胡坐をかいてしまうと、ある日突然その温室自体がなくなるということも今後は多々出てくるでしょう。ですから、常に労働者自身も自身をマーケティングし、これから獲得すべき経験や実績を計算高く積み重ねて行くことが慣用でしょうね。
さらに、いうと、最終的には、自分でやったほうがいいのでしょうね。
コトラーさんも年齢・経験を重ねる毎に、サラリーマンの収入と、自分が興味をもってやってきたことで収入を得られるバランスがきっこうし、最後には逆転し起業するようなライフ設計が望ましいとどこぞの本で書いていたのを思い出してしまいました。
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