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202X年世界経済崩壊で株価は1/10まで下落する可能性

2023年04月19日 ネズミ1号:略称「T」
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これから数十年続くリセッションに入る可能性

米国を中心に1980年代後半から2020年代までおよそ40年もの間金利は下げられ続けてきそうですが、日本では、2012年ごろからおよそ30年遅れで金融緩和措置が取られるようになったみたいです。

米国株S&P500の株価の推移をみてみると、40年もの間各リセッションの谷間の上下を繰り返しながらも上昇し続けてきたことが改めて分かります。

sp500-graph.png

上の表からもわかる通り、現在の株価は実質価値以上に金融緩和とともに上がり続けてきているようにも見えますが、近年では、コロナ禍による景気後退対策として利下げにプラスし金融緩和と膨大な額の財政出動がなされてきたようですが、これにより市場には低コストなお金がじゃぶじゃぶあふれ、急激なインフレが起きるまでになったという感じでしょうか。


 

 

202X年の世界経済後退は数十年続くらしい

40年近くもの間、低コストなマネーを市中に浸透させてきた結果、世界はまれにみる景気を享受してきたわけですが、コロナ禍の需要減を手厚い財政出動により救済しことで、本来減っていたはずの給与だとか、失業してそれどころdないといったセンチメンタルがないままに、コロナ禍後の急激な需要回復がおこり、猛烈なインフレが起きてしまったという感じの事象が起きているということなのかもしれません。

利上げによる副作用

米国10年もの債権利回りは、直近3.6%程度まで上がってきているようです。

us-bond-107.png

利上げによる副作用として低金利というか実質マイナス金利が長く続いたことで、銀行の儲けも出しにくくなっていて、債券で運用していたような銀行が破綻したというニュースも出てきています。

AP1債といった銀行の資本強化のための債権なども現在問題になっていますが、隠れたところで、いろいろな利上げによる副作用が出てくる可能性もあるのかもしれません。

40年間かけて膨らみ続けてきたバブルが崩壊すると・・

冒頭のグラフを見てみると分かると思いますが、株価は40年近くをかけて数十倍もの時価をつける様になっていることが分かります。

sp500-graph.png

人によっては、米大統領選を通して繰り広げられるリップサービスにより、根拠なき楽観論から更に株価バブルが上昇し、その後、2025年にはクラッシュするという人もいるようです。

単なる株価暴落だけではなく、クレジットクランチと呼ばれる信用収縮がおきるといったまさに1929年当時の大恐慌のようなことが起こるという人もいるようです。

ちなみにクレジットクランチとは、信用収縮+インフレ が同時進行するような最悪の事態が起こりうるという事みたいです。

そういう意味では、生ものな株式や投資信託系から早めにお金を引き上げて、実物は、お金の価値が下がっても本来の価値は変わらないので、実物ものへシフトしてみるもの一つの防衛策となるかもしれません。

投資用不動産については、現在国内だと表面利回りが7%以下の物件が多くなっていて非常に高止まりしていますが、来年以降、日本での実質利上げ前などで、表面利回りが8%台の良さげな物件が出回るようになった時は買いかもしれません。



2023年04月19日 ネズミ1号:略称「T」
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