2013年04月12日 ネズミ1号:略称「T」
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プーチン最後の聖戦:ロシア最強リーダーが望むアメリカ崩壊シナリオとは?(北野幸伯:著)
ロシアに住み、ロシアの内部情報に詳しい北野幸伯さんとい方の本ですが、内容は、プーチンがユダヤ人資源財閥大物に取り立てられ大統領になった。そしてその大物を裏切り、国内追放した。その大物はホドルコフスキーという人だそうです。「ユコス事件」
まだこの本を買って読んだわけではありませんが、要点をまとめると、ソ連崩壊後のロシアは、アメリカによる石油利権支配が着々と進もうとしていたのだそうです。そのバックは、ロスチャイルド家がバックにいてその流れをくむユダヤ人金融家ホドロフスコキーを脱税容疑でシベリア刑務所におくり、権力基盤をつくったということです。これに怒ったアメリカ?もとをただせば、ロスチャイルド?により仕掛けられたのが、ロシアからの独立を主張するキルギスなどの独立戦争だったというお話です。イラクのフセインがドル建てからユード立てで石油を売ると宣言してイラク戦争がはじまった経緯なども書かれているようですが、ソ連崩壊にかこつけて、米国、中東に次ぐ油田産出国であったロシアのオイル利権をアメリカが支配しようとしていたようです。
よくドルは基軸通貨だと言われていますが、ニクソンショックで金本位制が廃止されて依頼、基軸通貨の価値は石油にペッグされることで基軸通貨たりえたといわれることがありますが、まさに現代の文明は石油というエネルギーの上になりたっている文明なんだと改めて認識させられる内容のようです。
先日ニュースステーションで、ロシアがプーチン主導で極東のウラジオストックを再開発しているという報道をみました。その裏には、ガスパイプラインをウラジオストックまで引き、ボリューム確保の方針のもと言い値で天然ガスを買っていた日本をお得し様として考えているという内容でした。
アメリカではシェールガス革命という技術革新がされていてちょっと高めのガスや、石油を日本に輸出するというお話もされていましたが、実はこの話はウソで、中東などが不安定化して石油価格が割高でないとコストがかかるシェールガス、シェールオイルの採算がとれずつぶれた会社も出てきたという記事も目にしました。
シェールガス革命というのは「高貴なウソ(Noble Lie)」だそうです。リーダたるもの全体の利益の実現のためには時にはウソをつかなくてはならないこともある」という意味だそうですが、その背景にはシェールガス革命といいながら、次世代動力エネルギーとしてガソリンを使わない自動車、つまり水素燃料電池の開発を加速させているとのことです。
中東を含めた泥沼の石油利権争いを演出しながら、世界に埋蔵されているシェールガス革命という時間稼ぎなすてごまを演出し、本命は次世代エネルギー開発技術を最優先で確立させること、それは化石燃料でも核融合でもなく水素だ!ということです。しかし、本当にそういうシナリオですと、エネルギー埋蔵量に裏付けされた現代の国力概念や基軸通貨概念が360度かわるようなパラダイムシフトが起こるということなのでしょうか?
むつぞうに存在する水素を効率的につかえる、またはエネルギーとして蓄えられる技術が確立されると化石燃料資源の上になりたっていた現代の文明・経済基盤は根底からかわるのかもしれませんが、いったいどのようなシナリオになるのか気になるところです。
以下は、レビューに書かれていたものの引用です。
------(引用はじまり)
1. フルネーム、ウラジーミル=ウラジーミロヴィッチ=プーチンは、少年時代スパイを夢見て、ホンマにKGBのスパイになった
2. 45歳で、ソ連KGBの後身であるFSB(ロシア連邦保安庁)の長官になり、ロシア全諜報員のトップに立った。
3. その後、エリツィン時代に勃興したユダ金系の7大新興財閥(金融オリガルヒ)のドン、クレムリンのゴッド=ファーザーと呼ばれた、ベレゾフスキーに取り入り、大統領に。
その後、米英ユダ金の犬、二大巨頭であったベレゾフスキー、グシンスキーを権力闘争を経て、追放。
4. そして2003年、金融オリガルヒ=ユダ金最後の大物、ホドロコフスキーをあの有名な「ユコス事件」でもって、脱税容疑でシベリアの刑務所送りに。これでプーチンのロシアにおける権力基盤が磐石となる。
なお、このホドロコフスキーのバックには、あのイギリス=ロスチャイルド家の総帥である、ジェイコブ=ロスチャイルド、アメリカ・ブッシュ政権がついていた。
5. これでもって、プーチンはもはや後に引けなくなった。殺らなければ、自分が殺やれる。このユコス事件を機に、欧米国際ユダヤ金融財閥とプーチンKGB軍団との本格的な戦いの幕が開く。
6. これに怒ったアメリカは、ウクライナ・オレンジ革命、グルジア・バラ革命、キルギス・チューリップ革命と、NGO、NPOなどのオーガナイザー=プ ロの革命指導員を使い(このあたりはダンディ・ハリマオ氏のカレイド=スコープに詳しい)、得意の革命戦略を追行。しかし、ベラルーシのルカシェンコ、ウ ズベキスタンのカリモフの追放には失敗。米ロでコーカサス、中央アジアという旧ソ連の裏庭にて、オセロゲームを演じる。これは2008年のリーマン・ ショックまで続く。
グルジアのサーカシビリなどは、アメリカ、イスラエルにたぶらかされ、北京オリンピック開会式のどさくさに紛れ、南オセチアに侵攻したはいいが、ロシア軍に返り討ちにあったことはまだ、記憶に新しい。
7. メドベージェフは「プーチンから離れようとしていた」、「独自路線を歩もうとしていた」。プーチンもメドベージェフにある程度の自由を与えていたのではないか。二人の双頭体制は、実は危うい「バランス=オブ=パワー」の上に成り立っていたと見るのが妥当だろう。
欧米に褒め殺しにされ、舞い上がっていたメドベージェフは、英米イスラエル(これは私の見解です)の本当の恐ろしさを知らず、リビア空爆の時も、拒否権を 使わず、棄権に回った。これでKGB軍団はメドベージェフを見限り、プーチンとの権力闘争に敗れた形となり、2012年3月の大統領選でプーチンがカム バック。
8. ロシア下院選挙後のデモは、北野氏の見解によると、アメリカの革命オーガナイザーの仕業、及び実際にクレムリンに不満を持っている中流階級の純粋な るデモの双方であろうとのこと。しかしながら、革命を起こしてまで政権を転覆させようというような中流階級はロシアには存在せず、失敗に終わった。チュニ ジア、リビア、エジプトとは違った。
(これは私の考えですが、シリアが1年近くも内戦を演じてますが、それでもアサド政権は倒れません。欧米が反体制派に資金面、軍事面で援助しているという のに。リビアのようにはならない。もちろん、ロシア、中国がリビアと同じ鉄は踏まないという確固たる意志があるのでしょうが、アサド政権をシリア国民の大 多数が支持しているという証左でもあるのでしょう。)
-----------------------(引用おわり)
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