Facebookの失敗を繰り返すな！TW上場に備えNY証券取引所が週末に初の予行演習：-HASHIORI

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2013年10月28日　ネズミ1号：略称「T」
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mashable:TW社の上場を11/6に控え、ニューヨーク証券取引所で週末の土曜日にとり引きの予行演習が行われたそうです。結果は上々で準備万端という感じのようです。TW社のIPOでは、公募価格＄17～＄20で7000万株ほど売り出すそうですが、当初のもくろみの1億ドル（1000億円）から4億ドル近く増え、14億ドル（約1362億円）規模を目指しているいるようです。Facebook社の上場では、一株$38の初値取引で、およそ160億ドル（およそ1.45兆円）規模となりました。これに比べてTWのIPO規模は1/10程度となっていまますが、なぜ、ニューヨーク証券取引所が予行演習まで行うことになったのでしょうか？

NASDAQでのFacebookの失敗を繰り返すな！

facebookのIPOはNASDAQで行われましたが、初値は、売り出し価格38ドルの10%の値がつきましたが終値は公募価格とほぼ同等になりました。午前11時の取引開始を予定していましたが注文が殺到してトラブルが発生したことから30分ほど取引開始が遅れることになったようですが、この30分の遅れが、取引価格を引き上げるためのはじめの2時間30分程度の買い注文を全部包括することができなかったのでは？といわれています。IT株は初期プレミアムが高めにつく傾向もあるため、初値を付けてからキャピタルゲインを確保すべく売り商いが後半でるのも構造的に一般的なようですが、結局午前の商いで公募価格を10%を上回るも、終値はほぼ公募価格にちかい38ドルで取引が終わるという結果となったようです。

※グラフを見ると取引開始直後のシステムトラブルが初期株価引き上げに水をさしたということがなんとなくわかりますね。

6 Reasons Why the Facebook IPO Fell Flat（facebookのIPOがそこまで値段がつかなかった6つの理由）

このような面白い記事も出ていますが、1. It Was Priced Just Right、2. It's NASDAQ's Fault、3. Investors Are Wary of Social Media Stocks、4. It's GM's Fault、5. It's Overvalued、6. Retail Investors Are Taking a Wait-And-See Attitudeなど理由が挙げられていますが、要は、往々にしてIT株については、過剰評価される事が常であり、お祭りとしての演出とはじめの初速が肝心ですよということなのでしょうね。リスクがあるがマーケットの期待は大きいという部分で証券取引所が盆ミスをして値付けに水をさすようなことをしたらメディアにどう叩かれるか。。。後でスケイプゴートにされるのは御免だ。。というのが今回の予行演習にいたる経緯なのかもしれません。

TWの時価総額は最大でいかほどに？

24日の当局への届出によりますと、IPO価格17-20ドル、公開株式数は7000万株ということですが、20ドルと仮定し、発行済み株式が5.4億株程度となるようですのでだいたい109億ドルでだいたい1.1兆円ぐらいになるのではとの事。

あれっ、届出では、7000万株売り出しだけれども、残りの4.7億株はすでに誰の手の元にあるの？って考えてしまいます。これって、4.7億分すでに公開前に創業者やら投資銀行やらがもっているってことなのでしょうね。たった12％の株式をIPOにより公で公募することで、つく値段が5.4億株の時価総額を決めることになるとしたら、証券取引所がしり気味するのも納得です。うーん、はやり一般の方がこういう銘柄に手を付けるとカモにされてしまうのもわかるような気がします。

ブルムバーグによりると、TW社の2014年の売り上げ高は、11.5億ドル（1100億円）程度と見込まれているようです。一株20ドルの場合、株価売り上げ倍率は、およそ9.5倍だそうです。フェイスブックが12.9倍、LinkedInが13.4倍ということですからニューヨーク証券取引所が万全を期して予行演習をするのも無理はないのかもしれませんね。