2014年02月09日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
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twitter
mashable:IPO初めてのTwitter社の四半期決算が先週行われました。
収益は市場の期待道理の進捗でしたが、ユーザー数の伸びが市場の期待を大幅に裏切った結果となったようです。
株価は一気に23%下落。これは、一晩で1兆円規模のIPOが80億ドル(8000億円)まで目減りした試算となるようです。ユーザー数拡大ペースの期待の裏切りとは別にさらに悪材料となったのが、エンゲージメント指標が各四半期毎に実質下がってきているという点が投資家の失望を呼んだそうです。
Twitter社の株は、一種のバブルの様相を呈していたと言えそうです。PERよりも、「ユーザー数の拡大ペース」と「エンゲージメント」という2つの指標を銘柄を評価する指標として投資家は見ていたそうですが、これはひとえに、Twitterが将来メインストリームサービスとして市場を圧巻することを想定した投資をしていたということです。Twitter社は今だ赤字。ようするに企業の成長性のみが担保として価値あるものだっということになります。
四半期決算で公になったこれら指標は、こうした投資熱を一気に覚ますのに十分な結果だったようです。2013年12月時点でTwitterは、全世界で2億4200万人のMAU(マンスリーアクティブユーザー)を有していました。それから今回の四半期決算までMAUは+900万人。米国では、5400万人のMAUから+100万人とユーザー数は着実に増えているという内容。一方でエンゲージメントについては、1590億から1480億までこの四半期で落ち込んでしまいました。
利用者数の指標については、着実に増えていることは確かですが、Twitter社の株価についた値段は、この程度の数値以上の高い期待を持たれていたようです。というのは、この程度の数値であると、今後Twitterは、メインストリームサービスとしての地位を確立できない可能性が高くなってきたという懸念と、そうなれないことによる期待収益も上げられないジャンク企業となるかもしれないと投資家やアナリストは評価しはじめているからです。
現在のTwitterは、facebookに比べるとまだまだニッチメディアという位置づけ。ただ、ニッチだからといってもTwitterのようなサービスのバリューに関して広告主が一切の価値を見出さないかとというとそういう訳でないないのではと分析しているアナリストもいるようです。
一つだけ言えることは、20%近く下げた現在$53とういTwitter社の株価は、IPO時の株価の依然2倍近くあるということ。ということは、どちらかというと、バブル気味な株で一儲けしようとした機関投資家が2つの指標を見て、一抜けした結果と言えるかもしれません。今後Twitter社の株価は、実力レベルに即した価格帯に落ち着いて行くのかもしれません。ここ最近、タイムラインに広告を入れる事や過去のおすすめTweetを実験的に推薦するような試みを行っているようですが、ユーザー数とう点でメルクマール値が見えてきていることにTwitter社自身が気づいていて、今後はタッチポイントとレレバンシーといった質の面で収益力を証明して行こうとしているのかもしれません。
2014年02月09日 ネズミ1号:略称「T」
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