techcrunch:フェイスブックメッセンジャーに電話番号で連絡できる機能が追加されたそうです。これは今爆発的に広がっているLINEやWechat(中国テンセント)、北米のWhatsapp(ワッツアップ)といったメッセーニングサービスがfacebookの領域を侵食しつつある驚異を取り除くための施策と言えます。LINEは現在2億弱、Whatsappの月間ユーザー数が約3億人、Wechatに至っては全世界で5億人という勢いです。更にこれらメッセージングアプリは、スマホで毎日頻度高く利用されることが特徴。スマホやケータイに搭載されてる電話帳などからデータをインポートし、友達と無料音声メッセージやテキストチャットができます。フェイスブックがなぜ今、フェイスブックメッセンジャーに電話番号連絡機能などを追加し、これからどう戦おうとしているのか、世界で話題のメッセージングアプリの概要を整理しながら考えてみたいと思います。
ファイスブックは現在全世界で11億人。これからファイスブックADなどによるマネタイズのチューニングに余年がありません が、SMSのようなメッセージングサービスにユーザーが費やす時間が奪われつつあるという現実とフェイスブックが広告モデルをつくり上げる上でのレレバン シーデータの精度向上の為に、やはりメッセージング分野をどうしても取り組みたいという思惑があるのは確かだと推測されます。
今話題のメッセージングサービスは、インスタントメッセージングサービス以外に、スタンプのような面白いコミュケーションができるようなサービスや、10秒後にチャットで共有した写真や動画が削除される(snapchat)といったようなかゆい所い手が届くような付加価値を加え、より使いやすいメッセージのやりとりが行える工夫もさることながら、空き時間に気軽にできる無料のミニゲームなどにユーザーを夢中にさせて、DAU,利用頻度を高く保っていることが特徴です。
ビジネスモデルも、アバターやスタンプのようなコンテンツ課金からミニゲームによるアイテム課金、サードパーティがゲームを提供できる独自のプラットフォームを持つサービスなども特徴と言えます。。テンセント社のゲームアプリなどは1日で300万元(日本円で約5億7000万)月間180億も稼ぎ出すものもあるそうです。
一方でフェイスブックはモバイルに於いては、プラットフォームは作らずどちらかというとモバイルゲームでは「ソーシャル・レイヤー」戦略:(ソーシャルネットワークを、デスクトップとモバイル(「Android」と「iOS」)に散在した人間関係をつなぎ合わせる基本的な仕組みする取り組み)という名の下、ネイティブゲームにフェイスブックアカウントを活用した簡単ログイン機能とシェア機能を提供し、プラットフォーム自体は運用しないと考えのようです。
techcrunchより:こちらの記事の紹介と共に補足を付加しています。
スマートフォンやケータイ電話なら標準で付いている回線交換網を利用したショーとメッセージングサービス。機種により250文字から1000文字ぐらいのやり取りができる。電話番号をキーとしてメッセージを送信できるので電話番号さえ分ければであれば誰にでも確実にメッセージを送ることが可能。回線交換網を利用するため、通話に近い料金体系が採用されている。海外とやりとりする際は、国際電話のようにローミング料金といった追加料金が取られることもある。
中国テンセント社が提供するメッセージングサービス。QQがPC向けメッセージャーでWeChatはモバイルに特化したメッセージングアプリ。一般的にskypeのような用途で利用される事が多い。WeChatを使う人は、ビデオチャットや音声チャットを使うよりテキストメッセンジャーとして使う人が多い。WeChatは、まったくの他人といくつかの方法でつながることができるが、こうした方法で拡大したアプリケーションはそんなに長続きしない傾向がある。Yahoomessengerもアカウント名などで全くの他人と会話ができたが、今では誰もそのような用途で使おうとはしていない。
ワッツアップメッセンジャーと呼ぶ。スマートフォン向けインスタントメッセンジャー。2009年カリフォルニア・サンタクララで元Yahoo社のブライアン・アクトンとジャン・コウムによって設立された
も ともとは、viberのようにVoIP(Voice orver IP)といった無料通話という訴求をしていたが、テキストによるコミュニケーションを主体に利用されるよになる。端末の電話帳をそのまま読み込むことで、 友達とすぐに連絡が取れるようになる。子供の間で流行り、よろしくない出会いなどで問題にもなった。特徴は、LINEスタンプという顔文字や絵文字、アス キーアートのようにチャット上でかわいらしいキャラクターなどの表情をやりとりできる。
写真や動画やテキストを受信者が設定したリストへ送信できる
そして受信者が閲覧できる時間を最長10秒まで設定でき、その後は、受信者の端末からも企業のサーバーからも完全に削除される
フェイスブックは全世界で一番ユーザー数の多いSNSに変わりないが、モバイル分野におけるメッセージングアプリがこのように勃興してくることでにより、ユーザーが費やす「時間」は確実にフェイスブックからこのようなメッセージングアプリに侵食されていることは確かです。今後フェイスブックが仕掛けるマネタイズ戦略においても、メッセージングサービスの利用時間が増えるにつれ、タイムライン広告やソーシャルグラフを元とした広告表示ロジックとしてこうしたメッセージング領域のログを活用することによる価値は今後ますます増えてゆくものと思われます。
フェイスブックメッセンジャーは、今後こうしたメッセージングサービスの牙城を崩せるのでしょうか?少なくともスマートフォンの場合は、アプリから入る人が多いと思うので、上記で紹介したようなメッセージングサービスと比較してさらに特徴あるアプリケーションとしてフェイスブックとは独立したパッケージとして提供したほうがいいとは考えていますが、初期のフェイスブックアプリのような大失態のような結果になるかもしれませんね。なぜならば、フェイスブックでは名前で検索することが主流で、フェイスブックから電話番号から連絡するという行為が普及するかは今後見ものです。
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