2022年10月19日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
スクラップ
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テクノロジー
ロケットを遠心力で宇宙空間まで放出するといったコンセプトの打ち上げ実験が話題のようです。成層圏まで遠心力のみでロケットを送るに推力機関を使わないとは風の影響を受けてしまう等課題があるようですが、結構本気で実用化を目指しているみたいです。
ロケット打ち上げ費用は一般的に日本円で数十億から100億単位のコストがかかると言われています。
<国産ロケット打ち上げ費用イメージ>
ミニロケット | イプシロン | H2A | |
全長m | 9.5m | 26m | 53m |
打上費用 | 約5億 | 40億超 | 約100億 |
今、通信やGPS向けの小型衛星の打ち上げ事業化の為のコスト削減でベンチャー含めた民間企業間しのぎを削っているようで上記の通り日本でも5億円ぐらいまでコストダウンできるようになっているようです。
仮にロケット本体自体も5m程度のものが遠心力を利用した打ち上げでロケット燃料が極端に少なく済み1億を切るようなコスト(数円万円レベル)で打ち上げができるようになったとしたら超小型衛星の打ち上げについては、数個は搭載できるとなったとしたら革新的な打ち上げ手段となるのかもしれません。
原理は、非常にシンプルで、打ち上げれるロケットを下のイメージのように遠心力をかけて解き放つという仕組みです。
ロケット本体は軽量な素材が使わているようですが、内部に推進機関を搭載しているようで、ある程度の軌道まであがったらカバーが外れて推進器官が作動して軌道まで乗せるというコンセプトのようです。
動画では、成層圏まで打ち上げて、空気がほぼないぐらいの高さでロケットエンジンに点火するように見えます。
成層圏をでるまでの推進力に遠心力を使い、成層圏をでたら 軌道制御のために推進エンジンを使うイメージでしょうか?
いずれにしても、少ないロケット燃料とコンパクトでシンプルなロケットエンジンになると思われるので、コストは大分抑えられるように見えます。
まだまだ成層圏まで遠心力だけでロケットを飛ばすにあたって解決すべき課題はあるようですが、もし実現できるとしたらいろいろな法人や組織が小型衛星を打ち上げようと思うようになるかもしれません。
しかし、このシステムが実用化されて、安価に超小型衛星が大量に打ち上げられるようになると外れたカバーが宇宙空間にばらまかれつづけると、デブリの問題にもなってしまいそうでが、太陽の光で分解されるような素材でカバーをつくるとかいろいろな技術が今後開発されるのかもしれません。
2022年10月19日 ネズミ1号:略称「T」
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