2015年09月14日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
時事・経済要点
現代ビジネス:「アベノミクスとは株価は上がるが、借金は増え、生活者は疲弊し破綻に向かう政策~だから株を買え:ジムロジャース」以前彼のインタビューとして紹介した記事ですが、同じ8月上海で真逆のことをやはりいっていたようですね。彼は72歳という高齢でありながら世界で三大投資家(センチメンタルなブラフをまきちらす..という意味かもしれませんが)としてメディアなどに注目されている人物だったります。タイトルの通り彼が述べたのは中国の経済紙「価格線」というインタビュー。対して、冒頭で紹介した記事は日本の週刊現代へのインタビューです。
先に紹介した「アベノミクスとは株価は上がるが、借金は増え、生活者は疲弊し破綻に向かう政策~だから株を買え:ジムロジャース」では、日本ではアベノミクスをやってくれているので、私のおような投資家がそのばら撒かれたカネを稼ぎまくれるいい市場。日本くらす一般庶民の将来はいろいろ暗いだろうけど、お金のある庶民は株を買って、一緒にもうけよう!みたいなある意味皮肉めいた内容を答えているのに対し、
中国向け経済誌には、「中国はもうヤバい」「世界はじゃぶじゃぶお金を摩りまくることで相場を演じてきたが、もう限界」「アメリカはもうピークを過ぎた」・・・そして日本株、アメリカ株とも私は全部手放した。。~そうもう金融危機の爆発は近い~・・。
と真逆のインタビューを演じていたようです。
今株式取し弾きは、コンピュータのアルゴリズムによる自動取引が世界のマーケットで導入されるようになり、1秒間に1000回もの取引がされるような感じだと聞きます。とても仲買人を通して人手に売買するような素人プレイヤでは手におえる訳がなく、政府でさえも、カモにされる始末です。実際上海株の暴落では、中国政府は80兆円近く価格維持のために株を買い支えようと資金出動して刷ったことも表ざたになっていますね。
レバレッジをきかせた、自動取引、空売りまで駆使したで兆単位のカネが秒間になんども取引される訳ですから恐ろしい限りです。
リーマンショック時には、フラッシュ・ショックという現象が起きたとされていますが、これはほんの10分間に998ドルも株価が暴落した事象につけられた呼び名だそうです。
つい先日の8月24日の世界同時安でもダウが1000ドル下げと報道されていましたが、実はこれも本の数分あいだに一気に1000ドルも下がったフラッシュ・クラッシュ現象だったようです。こちらの記事でも各マーケットの下げ幅とQE規模についてならべてみたりしましたが。。「世界同時株安:各国QE規模と株価下落率からマネー還流実態について考えてみた」
実はこのフラッシュ・ショック現象の裏には、超高速電子取引により仕手戦が仕掛けた仕組まれた相場演出だったようです。つまり投機筋はもう、金融緩和でごまかす程度では市況はもたない、下げの方向に一斉に仕掛ける準備をしていて、また2度にわたるフラッシュ・ショック現象を演出できたことで、相場を動かす自信も得ているのだそうです。
今度のトリガーは日本発?となるようなことも指摘されていますが、ジム・ロジャースさん中国経済誌向けインタビューがその準備のトリガーになっていたりするようなしないような。
アベノミクスでお金をじゃぶじゃぶすって投機筋をもうけさせてきた日銀の金融政策を称賛するブラフをかたりながら、少しでも蛇口をしぼったら大暴落させるICBMミサイルを全投資家から照準をむけているからみているゾ!みたいなチキンレースのような脅しにも聞こえます。
今後日銀の黒田総裁ふくめた難しいかじ取りなんかが裏側でなされるのは?と勝手い想像させられた記事でした。
2015年09月14日 ネズミ1号:略称「T」
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