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アストラゼネカ、9月までに英国圏でコロナワクチン実用化を目指す
Blomberg:イギリスオックスフォード大学で開発中のワクチンが臨床試験PhaseⅠで、人への接種が行われているそうです。4月からはじまり2か月もの間に1000人ちかくの人へ接種がなされたということですが、6月の報道発表で、今年9月実用化⁉とありましたのでちょっと調べてみました。
実際のところは?
オクスフォード大学は、コロナウィルス開発で85億円にも上る資金支援を受けるそうでsが、現在開発中のこのワクチン、PhaseⅡ/Ⅲの臨床試験の準備に入っているようです。PhaseⅠ臨床試験は4月から始まっており、すでに1000人程度のボランティアに接種しているのだとか。
今後P10,260までに拡大し、子供への投与も行っていくそうです。
PhaseⅡでは、さらに年齢層を以下拡大し、各年齢層による免疫システムの反応にばらつきがでるかどうか見ていくようです。
• Aged 56-69
• Aged over 70
• Aged between 5-12 years
PhaseⅢでは、18歳以上を多少に大規模にワクチンの副作用などについて検証するそうです。
進捗の実態としては、今、ボランティアベースで1000人近くに接種がなされているとされていますが、その詳細な結果について
サルによる実験では、ワクチン投与で免疫性の有効性が確認されたと発表されていましたが、4月から予定どおり人への投与が始まり、現時点で1000人まで接種が進んでいるそうです。
製薬会社アストラゼネカ社は、前倒しで生産体制整備を進めている
Blombergの記事によると、アストラゼネカ社は、すべての臨床接種が終わる前に、すぐに生産できるように生産ラインを抑え、体制を整備している殿が実態のようです。
ただ、PhaseⅡ、PhaseⅢの臨床を通して、思わぬ副作用が発見されたりした場合などは計画のずれこみは起こるわけで、こればかりはやってみないとわからないというのが実情ではないでしょうか・・・
ただ、ブルムバーグの記事にもあるとおり、現時点で世の中ではコロナウィルスに関するワクチンは1つも存在していないということで、このオックスフォードワクチンに良さられる期待というのは多大なるものがあるようです。
日経平均3日続伸、悪材料に反応せず:識者はこうみる
このような情報が全世界にとびくことで、株式市場や各国の状況について、短期的に強気になっているような現象が散見されるようになっているみたいですが・・、万が一「今年9月実用化見通し来年へずれ込み」とか、「実はやっぱりそんな簡単にはできなさそうだ」・・みたいなファクトが出てくるようになると、経済、社会のの反応がどんなものになるのか想像に難くありません。
ワクチン開発については、今年の初めから全世界で取り組みが始まっていると報道されていますが、各研究開発プロジェクトの目標を見てみると、だいたい21年度中になんとか実現したい。(それでも、2年以内に実用化)というレベル感だとみることができます。
研究機関、民間企業などでは、事業目標、実用化目標というゴールを設定し、それに向けて優秀な人を集めて短期に実績を出すというプロジェクトの進め方をするのが常ですが、しかし、実はビジネスやプロジェクトにおいて、100%ということはないわけです。
必ず何らかの課題は発生するでしょうし、それらを一つ一つ解決し、世に送り出せるように品質も整えて行くというプロセスは必ずしもスケジュール通りに進むわけではないわけです。
個人的には、ワクチンというのは、健康体である人(それも、子供から老人までに投与して、限りなく瑕疵が起こらないものを作る・・・というプロジェクトを1年や2年で完了するというのは、かなりチャレンジなプロジェクトなのかもしれないと思ったりもしています。
「今年9月までに実用化。年内1億接種コミット!」のように、製薬会社経由でプレス発表がなされ、全世界に報道され、政治や経済も反応してしまうようなプロジェクトにかかわっている人たちのプレッシャーは相当なものなのでしょうね。
是非、お体を壊さないように、ワクチン開発実現化してもらいたいですね。
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