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ソニー株暴落20億ドルストップ安へ(一気に2000億円も暴落)ソニーに何が起きているのか?

2013年11月02日 ネズミ1号:略称「T」
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WSJ:11/1午前ソニーよる収支が発表され、その内容が驚くべき(警告に値する)さんざんな内容だったようで、株価が10%も一気に暴落したとの事。WSJの速報で知りましたが、日本では海外マーケットでのソニー株の暴落のニュースはまだ目にしていないので報道規制がかかっているのでしょうか?アンカーとアナリストとのやりとりで原因を探っていますが、主な要因は映画の興行収益が9月10月期に思わしくなかったこと、またエレクトロニクス分野でもTV,カメラ,スマートフォンといった分野で思わしくない業績だと市場が判断したようです。


 

 

ソニーのビジネスラインは全般的にWeak(弱い)

全般的にソニーに明るいネタはないが、その中でもクオーターベースであえて明るい材料を挙げるとスマートフォンといえる。ソニーのXperiaは日本と欧州で販売を伸ばしているからだが、一番大きなマーケットである北米と中国市場ではおおきなプレゼンスを発揮できない現状からすると不確実な要因が払拭仕切れないの事実。ですので、総合的なソニー株評価には貢献できていないと。今後北米・中国この2つのマーケットでのスマートフォンの販売実績・プレゼンスについてマーケットは注目するであろうとの事です。

直近発売されたプレイステーション4はどうのなか?

来春までに500万台の販売予想をソニーはしている。これは非常に強気の予測で心強いが、ゲームコンソールマーケットではハードの売上げでは利益がでにくいのも実情(価格をさげているため)。だから優良なソフトウェアがどれだけでるか、また売上げに貢献できるかがキーになると見ている。来春までのH/W販売目標となると、ソフトウェアがベンダーが立ち上がり、ヒット作品がでるかという点では次にクオーターの好材料となるには間に合わないだろう。

ソニーはエンターテインメント事業を売却するなど憶測もでるようになったがその真意は?

エンターテインメント事業の一部をスピンアウトさせるという話も検討されているかもしれないという点については、確かに現在の事業状況だとアンダーバリュー(お荷物事業といっても過言ではない)、ただエレクトロニクス分野も弱い状況であるため、総合がシナジーを埋めない組織体制またはマネイジメントが出来ない体制であることが問題でもあるということは事実。だから、すぐに売却という選択をするよりも、今必要なのはマネイジメント体制含めた議論がソニーには必要だろうと。ストラテジーの無い中で単純に不採算部門を切り離すだけではソニーに将来はないとマーケットはみるかもしれない。

日本の優等生メーカーの相次ぐ暴落・アベノミクスに暗雲

ソニーの報道を見てみても、来春までに株価が復活するような好材料は今のところ無いようです。国内ですと松下なども決算発表があり、売上げは増えないものの、原価を下げ赤字幅を大幅に改善と報道はされていましたが、海外では、最大のマーケットである米国・中国でのプレゼンスがない状況では評価されないというトレンドのようです。

日本国内のメディアでは景気情報、ベースアップ雰囲気も。。。などと景気がいい報道ばかり目にしますが、実態は、そうとう厳しい状況といえるでしょう。来春に消費税増税、米量的緩和の引き伸ばし、米経済の不調理由による円安ブレーキ等良い材料がみあたりません。

日本国債暴落説は本当!?消費税増税は結果的に間違っていた!?

の記事でも紹介しましたが、海外のトレーダーの現場の見方は現在、日本売りポジションをとっているそうです。国内では財務省、日銀総裁までもが消費税を予定どおり上げないと、格付け機関に日本国の信用を下げられてとんでもない異なるようなお話で消費税さえあげられれば。。国債暴落もなくなり。。と実際は9割が国内貯蓄かなる金融機関が保有する国債を槍玉に当てて全然的がはずれた議論がなされていただことが分かります。

円安一服でアベノミクス期待後退へ!?ポジショントークによる情報戦に惑わされるな

アベノミクスの唯一の功績は円安とそれによる輸出企業銘柄の株高、輸入物価情報によるインフレ(物価高)の3つだといえそうですが、ここに来て円安にブレーキ。頼みの綱となるエレクトロニクス部門企業がこのような評価となるとどこのどの企業が雇用を吸収し、ましてや賃金上昇などということを引き受けるのでしょうか?

円高、賃金を削る、もしくは賃金の安い海外へ特にアジア地域へますます進出が加速し、国内の空洞化とうことなる流れはとまならにように思います。

法人税減税はこれを見越しての議論なのでしょうか?マスコミ向けには賃金に還元と政府、企業、労働組合がちゃばんのような3社会議とパフォーマンスをしていますが、企業の本音はとてもベースアップできるような状況ではないのかもしれません。

追加情報:「ソニーの憂鬱〜大手電機で"一人負け"の理由とは?主力エレキ、10年連続赤字も濃厚に」businessjournal

11月1日の東京株式市場では、パナソニックソニーが明暗を分けた。パナソニックの株価は一気に年初来高値の1053円をつけ、終値は1046円。前日比61円高で6%上昇し、1000円台回復は2011年7月以来2年4カ月ぶりのことだ。

パナソニックの場合は、不採算事業の切捨てと本社のリストラが大きいようです。いずれにしてもリストラ効果。プラズマ事業も完全撤退するようです。

ソニーはもっと病んでいるようですね。主力エレクトロニクス事業が10年連続赤字です。XperiaスマホはWSJでも言及されていたとおり、中国、北米でのプレゼンスを出せないとやはりだめですね。

PS4は好材料のようですが、来年以降の反映ですし、テレビ・パソコン・カメラ事業は円安効果で数百億営利が膨らむも赤字。ただ円安はソニーの功績とは言えません。

ソニーだけではない。コモディティ化したエレクトロニクス市場!もはやメーカーは利益が出せなくなっている!?」で書きましたがコモディティ化したエレキ事業のみで付加価値を出すのはもはや厳しいのかもしれません。

ソニーの悪い点は、エンタメ事業とのシナジーをアップルのように出せていていない点でしょうか。故盛田氏がエレキだけでなく、これからコンテンツがありきでビデオデッキやテレビが売れるんだとコロンビアを買収して数十年。ソニーはなにをやってきたのでしょうか?

時代を逆行するAppleのビジネスモデル。今後のApple社のストラテジーとは!?
スティーブ・ジョブズ1995インタビュー:最近できるなぁという人はそういないような気がしてましたがシックリきました。

をお読みいただくと、アップル社はこの点試行錯誤を重ねながらどのようにして市場での勝者となったのが分かります。



2013年11月02日 ネズミ1号:略称「T」
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