2013年11月08日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
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Google helpout:Googleが始めたHelpoutというサービスを開始しました。このサービスの特徴はGoogleのメッセージングサービスHungOutを使ってビデオチャットができるサービスです。友達とチャットするのではなく、個人が提供するレクチャーや講義を動画チャットで提供してもらえるというモノ。各方面では、その道の専門家と動画チャットができるというサービスだと紹介されていますが、実際本当に専門家という呼べる人が参加するのか?や審査はどうしているの?とか、個人がお金を払って個人にレッスンを動画チャットという形式で提供してもらうという仕組みから宜しくない使い方をする人も出てくるのではないか?など実際運用面はどうなっているのか利用規約を読み解き分析してみました。
受講のやりとり模様をレコードすることで不正や不評を回避する仕組みが利用規約に謳われています。
規約上に掲げられている目的は下記3つ
- 品質保証の目的
- 不可解な利用の防止のため
(これはよろしくないような用途の利用など抑止も意識されているようです。)- 受講する側、教える側のリテンションを図るため
オンラインで個人レッスンと言うと宜しくない利用方法を思いつき使う人も出てきそうなものですが、「Googleがやりとりを録画していますよ!」というシステムとする事で、で教える側にも、教わる側にも程よい規律が生まれるという事でしょう。
個人レッスン提供者は18歳以上からのようですが、Helpoutは13歳位から受講が可能のようです。レッスン内容は18歳以上ですとキャッシュバックに対応できない前提で拒否することもできますが、さすがに18歳未満の利用者は品質保証のために録画の拒否権はなく、必ず録画されるポリシーだそうです。
個人が提供するレッスンにお金を払うというのはなかなか判断が出来ない部分もありますね。一方で、実際に教える側の人からすれば、受講する個人の為に時間を割くわけですし、ちょっと知りたい事だけ教えるというケースも多いモデルですので、はじめはお試しで、次回以降受講登録するという訳にもいきません。そこで、気に入らなかったらその理由が全うな理由であれば100%キャッシュバックすると規約で明示されています。
こうした仕組みは教える側も最善のレクチャーをやろう、受講する側も、お金を返してって申告するからにはまじめに受講しようというメカニズムが働きそうです。
人によっては録画はやっぱりいやだという方もいらっしゃるとは思いますが、そういケースは録画を拒否できます。ただし、受講内容が役に立たなかったからと言っても個人レッスン料の返金申し立てはできない仕組みとなっています。例外として先にも述べましたが18歳未満の方はこの拒否権は行使できません。まぁ18歳未満は安全を期してすべて監視するので安心して利用くださいとうい事なのでしょうね。
Helpoutについては、「その道の専門家とビデオチャットができる」などいう見出しの記事も目にしますが、Providers Policyを読む限り実は意外と誰でもレッスンを提供できそうです。
一般的に健康や医療に関わる分野は国家資格免許などの提出が求められるそうですが、その他の分野においても専門的なライセンスが必要な分野については、資格の証明書や第三者機関などまたは、所属企業などからの推薦状などが必要になる場合があるようです。逆にライセンスが必要とならない分野もあるということですね。
分かり易い例えで言うと例えば「数学を教えますよ」という場合は、○○大学の学生ですとか、ビジネスですと、何処どこの会社にいたことがあってこういう分野で仕事を何年やっていたとかいう感じでしょうか?
下のようなジャンルの個人レッスンがあるようです。数学や科学分野からクッキングやフィットネスまでさまざまな個人レッスンが受けられるようです。よく見てみると結構無料のものもあります。こうした仕組みを利用して評判を得るといった使い方を検討する人も出て来そうですね。
数学や物理、科学分野の個人レッスン
音楽・楽器の演奏方法などの個人レッスン
レシピやクッキングレッスン
トレンド・ファッソン・オシャレ
フィットネス
Helpoutという試みが広がり、多くの人に活用されるかどうかは、現時点では神のみぞ知るという感じですが、こうした個人によるナレッジがお金にできるという試みは新たなエコシステムとして「知識や経験」をお金にできるとか、ボランティア精神により知識が伝播されるようになるなど隙間をうまくマッチングさせることで今までにない新たなマーケット(経済圏)ができるかもしれません。
時間や場所の制限をとりはらい、空き時間を使って自分ナレッジを有償で提供するという事はインターネットがなければ「教える側」と「教えたい側」をマッチングさせることは不可能なことであり、まさにニッチな需要と供給の究極マッチングということができますね。Googleらしいビジネスモデルだと思いますが、少なくとも時間を有効に使えそうな学生の間では流行るかもしれません。このHelpoutですが、普及するのか今後の流れに注目です。
2013年11月08日 ネズミ1号:略称「T」
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