zdnet:将来就職して企業人となる方が日本では多いのでしょうが、今自分の子供が将来どういう仕事についてどのように暮らしを立てるのか想像してみました。この記事では、「スキル」と「センス」は違うものとして議論がなされていましす。「スキル」は、英語や数学、ITのように修得する手法が確立されている資格のようなものだと言えます。行ってみれば、やる気と時間とお金の投資さえあれば何とかなるわけです。一方で、イノベーティブな戦略や物事を想像したり経営するということは、ある種のセンスが必要なのだそうです。
Googleなどでは、大学卒業が雇用条件としてマストではないようです。ある一つのことに深い専門的な知識がある人よりも、深い専門分野をもちつつ、広く浅く知見のある人そしてチームワークを尊重し問題解決に向けて自発的に動ける人を採用するようにしているようです。なぜならば、そうした人の方が、イノベーティブな発想ができるからだということですが、日本の企業がスキルに頼ったばかりいるという風潮は、先進国経済が構造的に変わってくる想定で考えると近い将来変わらざるを得ないと想定されます。
今現在、塾や資格がとれるように子供に一生懸命投資をしている方々も多いと思いますが、果たしてその投資と子供の努力が実を結ぶような受け皿が、将来の日本の企業にあるのか、一度冷静になって考えてみるといいかもしれません。
以前モンテソーリ教育などについても紹介しましたが、社会人になって、企業の経営・戦略や生き残りという職域で活躍するような力を育むには、個人的には暗記に頼った受験勉強だけでは不十分なのではないかと考えてみました。もちろん、基本的な思考を主るためには、引き出しとしての知識と計算力や理論は知らなければならいので受験勉強は必要ないということではありません。
Zdnetの記事では「センス」は育つものとして語られていますが、この考え方にはモンテソーリと通じるところがあるように受け取らせていただきましたが、そうした観点から、子供が自分から何かをはじめるという「自律」ができるようになれる生活環境などについて考えてみるのもいいでしょう。
例えば、キャンプに行ったときに、ちょっとした道具の工夫をしてより便利に過ごせるようにしたりとか、日曜大工などを子供とやって普段の生活がより快適に、便利になるようなモノを作ってみたりとか、子供が興味のあるモノや事については、図書館に一緒にいって本を借りてきてとことん調べるとか、YoutubeやInternetなども使いながらかなり高度なことまで簡潔に説明してあげるとか親としてできることはいろいろありそうですね。
しかし、毎日仕事で忙しく働いていると、どうしても塾や習い事に月謝を払って結果的に他人任せになってしまっているご家庭も多いのではないでしょうか?これだけ塾にいっているのに成績がなかなか改善されない!と悩むことがあったら、是非週末、子供の勉強を見てあげることをお勧めします。学校や塾のやり方は無視して、自分がこれまでの経験で養ってきた別の視点からの問題の解き方など子供に教えてみてはいかがでしょうか?場合によっては一緒に解(かい)を見つけるプロセスを過ごすのもいいでしょう。
(調べたり、悩んだりして解にだどりつくプロセスを子供と一緒やるイメージですね。遠回りしてもそのプロセスから解にたどりつくこを経験することで、近道を探す方法などもなんとなくイメージできるのではないでしょうか?)
子供が壁にぶち当たって苦手意識がついているような場合は、特に子供のマインド的に『目から鱗的』な成功体験をさせてあげることが重要だと思います。そうすることで苦手意識がなくなり、ゲームをするように楽しく、面白いと思えるようになったらしめたものです。子供が「自律」して学習に取り組めるように仕向けてあげるのは、実は親が唯一できることなのかもしれません。なぜならば、自分の子供だからこそ「ハート」をもって伝えたいと思えるのが親というものだ思ってしまうからですが、皆さんはどうでしょうか?
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