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夏休み自由研究に!NASAの最新の発見。地球から1400光年に地球とそっくりな惑星見つかる

2015年07月26日 ネズミ1号:略称「T」
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NASAが発見したEarth2.0(地球の兄弟惑星)とは!?その詳細について

BusinessInsider:NASAのEarth2.0というプロジェクトとは地球外生命体を直接探すのとは違ったアプローチで地球外生命の存在を明らかにしようとしているプロジェクト。端的に言うと地球に似た惑星系の探索を主な目的としています。近年このEarth2.0プロジェクトで、最も地球に似た惑星Kepler452bが発見され注目されています。この惑星は、白鳥座の方向に1400光年離れたとこにあるG系主計惑星ケプラー452を公転している太陽系外惑星。大気圏外に打ち上げられたケプラー宇宙望望遠鏡による観測データからKepler452bが地球にそっくりな惑星だということが判明し2015年7月23日NASAから発表がされたそうです。


 

 

Kepler452bってどんな点で地球に似ているのか?

大きさ=半径が地球の1.6倍程度

kepler452b は地球より1.5倍程度のサイズ。木星や土星のような超巨大惑星となるとその膨大な重力の影響で表面が岩石の惑星ではなく、高温高圧のガスが重力によって 集められたガス惑星になってしまうのですが。その点、Kepler453bは十分に小さな惑星ということで、地球と同じ岩石惑星だと推測されているのです。

太陽と似た恒星Kepler452を9200万マイルの位置で公転周期385日で周遊している。

ケプラー宇宙望遠鏡データを詳しく分析すると、惑星kepler452bは、恒星からの距離9200万マイルの位置を公転しているそうなのですが、恒星から照射される光エネルギーを計算すると、地球が太陽から受ける太陽光のおよそ10%程度増し程度の熱量が照査される軌道を地球とほぼ同じ公転周期385日で公転しているそうです。

つまり、水が液体として存在しうる可能性を持った惑星表面温度であるという点と、生命が誕生し生息可能な領域(ハビタブルゾーン)を惑星上にもった状態で公転している可能性が高いそうです。

kepler452b-1.jpg地球とほぼ同じ385日の公転周期。中央の恒星からの公転距離は、太陽と地球の関係と同じ位置感で周遊する。

Kepler452bと地球の大きさ比較

kepler452b-3.jpg地球のおよそ1.5倍から1.6倍とほぼ同程度。※Gstarsとある一番上のKepler-452bと地球

公転する中央の恒星(太陽)から受ける熱量は地球より10%程度多いが、ほぼ地球のデータと同じ

kepler452b-2.jpg

生命が存在する可能性は太陽系に位置する地球よりも大きい!?

生物誕生には、条件の整った環境が長い年月存在することが重要だと言われています。それも何百億年何十億年という時間。そして、水は生物誕生に落ちては、一つの条件でしかない。とまで科学者は断言しているようです。生命が育まれる可能性のある環境をどれだけの長い年月惑星に維持されきたか?という点が地球外生命の存在可能性を推し量る上で非常に重要だというくおとです。

Kepler432・Kepler432bは誕生してから60億年がたっている!

惑星kepler452bが公転する恒星はおよそ60億歳、これは、太陽系の恒星太陽の年齢そして、太陽系誕生ともの生まれた惑星地球の年齢とくらべて単純に16億年も年をとった恒星系だということが分かったそうです。
そして、Habitable zone(生命が誕生可能な環境)を60億年近くも保ってきたかもしれないという驚きの事実が明らかになったのです。

この数字は地球の年齢よりもはるかに長い年月で、生物が誕生して、十分に進化するのに必要十分以上な時間があったということですね。

地球上で生物が誕生したのは35億年前から38億年前と科学者は推測しているそうですが、地球が誕生して46億年。はじめの数憶年の間、地球は生物が存在しない荒涼とした惑星だったということです。ましてや人類が誕生するのが今から20万年前という直近の出来事。それを考えると、Keper452bには知的生命体が「存在する」、もしくは「存在した」ことも十分考えらえる訳です。

今年の夏は、宇宙や地球外生命についての自由研究でNASAによる世紀の大発見発見をきっかけに、科学分野の興味を養ってみてはいかがでしょう?

ここ数年の研究で液体の水を大量に保有する惑星や衛星は実は太陽系担の中にも存在していることが分かってきているようです。候補として、土星の衛星エンケラドス、木星の衛星エウロパなどが挙げられていますが、Kepler452bのように、ハビタブルゾーンを維持しながらおよそ60億年もの間存在する惑星があるというロマンあふれる世紀の発見は、生命の誕生から、進化そして人類文明が現在に至るまでの38億年にも及び気の遠くなる時間のおよそ2倍もの内外時間を育んだ惑星が存在するという意味と、地球でいうならば、これから十数億年先、人類が果たして存在しながら科学技術や文明はどうなっていくだろうか?みたいな想像をお子さんと一緒にさまざな仮説や歴史の事象、科学的なお話を交えて、図書館から必要図書なども借りてきたりして、レポートにまとめてみてはいかがでしょうか?

最近の中学入試のトレンドは、探索型、物事を分析して、公式を導きだして問題を解くという問題が多いようです。一つの発見からヒントを得て、いろいろな分野をつまみながら長い夏休みにお子さんと一つのアウトプットを出し見るというプロセスを経験させてみるのもいい刺激になると思った次第です。

宇宙、天体系の夏休みの自由研究に役立ちそうな本リスト

お子さんというよりも親御さんが一緒に参考にできそうな本ネタを上げてみました。

望遠鏡以前の天文学

内容:Amazonより

肉眼以外に天体観測手段のない古代、宇宙は創造力溢れる神話の世界だった。
本書は、その天動説の綻びを繕うべく発展した数理天文学によって、地動説が確立されるまでの試行錯誤の歴史を大英博物館所蔵の貴重な資料とともに紹介する。

地球のいとこ Kepler-186f: NASAのニュースリリースを読む

内容:Amazonより

宇宙に関して、毎日さまざまな発表がなされていますが、とりわけNASAの発表する写真や記事には、驚くものや美しいものがたくさんあります。しかし、オ リジナルの記事は英語のため、なかなかその全文を日本語で読む機会がありません。そこで、私たちは「NASAのニュースリリースを読む」という冊子を作成 し、そうしたNASAの発表から話題を選び、日本語での記事紹介と解説を行うことにしました。本冊子はその第二弾です。私たちが住む地球の「いとこ」のよ うな惑星が発見されたと言う記事、および、その手法やミッションの意味をご紹介し、今回の発見の画期性について解説します。ぜひ、本冊子を手にとって、宇 宙の不思議をお楽しみください。

Kepler 452b: Earth's Twin Brother (English Edition)

内容:Amazonより

2015年7月23日お昼。NASAによる第2の地球の発見!に関する発表がされた。ケプラー宇宙望遠鏡などを使ったEarth2.0プロジェクトは世界中で多くの学者が参加し、膨大なデータが分析などされて出された成果であり、21年前のSF領域の話なんかではない、実証された事柄として今日を迎えることができたの事は非常にエキサイティングな事である。同書では、その詳細についてルポ形式でいろいろな事柄が書かれているようです。

On 23 July 2015, at noon, EDT, NASA made an announcement. But really, the proverbial cat was already out of the bag. It had been out of the bag since we announced we would be making an announcement.

Speculation before anything official was released was the usual mix of the extreme and the sensible. Thanks to the amazing successes which Kepler has already achieved, the majority of scientists working on the project felt there was enough justification in our official statement to be as bold as we felt, inspired by the excitement of what we had discovered:

"Exoplanets, especially small Earth-size worlds, belonged within the realm of science fiction just 21 years ago. Today, and thousands of discoveries later, astronomers are on the cusp of finding something people have dreamed about for thousands of years -- another Earth."
Okay, it was a bit of a tease. But we were (and are) extremely excited.

「ていうか、Kindleでの出版はタイムリーで早い対応すぎますね。」、親御さんで英語ができる方でしたら、ななめよみしてから、お子さんには、簡単な アペンディックスなんかを押しえてあげながら、今回の発見の裏にかかわった多くの人たちやプロセスなんかをまとめてもいいかもしれません。

思わず夢中になる宇宙おもしろ雑学 (知的生きかた文庫)

内容:Amazonより

ふと夜空を見上げて、月を見て、星を見て、ふしぎに思ったことはありませんか? 夜空の星はいったい何個あるのだろう。 どうして月は地球に落ちてこないのかな......。 そんな素朴な疑問に一挙お答えします! ◎月は「どうして私についてくる」? ◎じつは「太陽は燃えてない」!? ◎宇宙に行くと「身長が伸びる」って本当? ◎「宇宙服を着ないで宇宙空間に出る」とどうなる? ◎地球も月も太陽もなぜ「丸い」のか?       などなど、本書ではいまだ謎だらけの宇宙のふしぎを 東京大学名誉教授、鳥海先生が徹底解説! 豊富なイラスト・図解があるから目でわかる、だから楽しい! 気づいたら朝まで宇宙の世界に夢中になっていた。 そんな体験のできる充実の1冊です!

チャレンジ!太陽系―実験と工作で探る宇宙の秘密

内容:Amazonより

世界天文年の今年 家族で、仲間で宇宙の実験と工作をしよう!自由研究にもご利用ください。
国立天文台准教授の監修。太陽系の成り立ちと秘密の解説にくわえて、身近なモノを使った実験を掲載しました。
太陽系の大きさはどれくらい?月の満ち欠けができるわけ、ロケットを飛ばそう、といった子どもも大人も楽しめる実験・工作が満載の一冊です。
全国学校図書館協議会選定図書
日本図書館協会選定図書



2015年07月26日 ネズミ1号:略称「T」
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