2013年12月03日 ネズミ1号:略称「T」
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我が家でもとうとう来年から晴れてぴかぴかの1年生に。くまちゃん学習にあけくれた1年、小学校受験が終わり、ちょっと落ち着いたところで、3歳から続けていた公文の勉強に本腰を入れることにしたようです。自宅のすぐ近所なので、続けることができたと考えていますが、半年近く実はちょっとした受験対策をしたため、気持ち的にはおろそかになっていたようで、10月ぐらいから、また以前のようにいつも通っている公文の勉強に集中しはじめたようです。ところが、そんな妻から「ちょっと進みが遅い、今ぐらいに掛け算が終わっているはずなのに。。最近なんだか集中力もないのよねぇー」という言葉をきいて、ひさびさに子供の勉強を見てみましたのですが、実際やっている内容と子供の様子を見てみると、暗記に頼るような反復学習にそろそろ伸びしろも限界かな?と感じ始めてきたので、ちょっとこのあたりで別の学習方法へ発展させようということになりました。その後は、停滞気味の公文の勉強も以前とは違った形で集中できるようになったのですが、今日は久々に子供の教育のことについて書いてみたいと思います。
3歳ぐらいから公文などに通っていると、足し算、引き算、筆算ができるようなり、複数桁の計算も簡単に出来るようになります。ただ、同じ事を繰り返しやっているだけだと、その内それがノルマとなり、子供の好奇心を駆り立てるようなわくわくするものがなくなってくるのです。おこさんによっては、ゲーム感覚でとにかくクリアすることで、親に認めてもらいたいという方もいらっしゃるとは思いますが、例えば、公文で優秀なお子さんは、日能研では、授業について行けないという方が多いそうです。
私も時たま子供の勉強を見るのですが、もう少し、この筆算のプリントをと言っている先生の指導方針に疑問を感じていたのも事実。なんで同じことばかりで、飽き飽きしているのなら、もう少し先へ富んで、今やっていることがこんなことに結びつくんだよ。とかできないものかとふと考えていました。ひとつひとつ積み重ねる地道さは必要ですが、同じような問題をひたすら解くことに子供の好奇心はどうも続かないみたいです。しばらく出張やらで仕事がいそがしかったのでちょっと気にかけなくなると子供の躓きなどを気づかないうちに見過ごしてしまうのだなとちょっと反省です。
そこでうちの子供がつまずいていた3桁の筆算の引き算について、私がちょっとしたテクニックを教えてみました。繰り下がりについてですが、10桁以上の問題を示し、その解き方を白板で30分から1時間ほど教えて練習させたのです。すると2週間つまずいていた問題がその日で解決し、つぎへ進むことになりました。
要領は簡単なのですが、上の数値から足りない時は自動的に"じゅう"+"N(引く桁)"として引き算をする。次の桁は1つ繰り下げたので、自動的に-1として繰り返す。ただそれだけです。
87654321-912345678という例題を買い手やり11-8、21-7、32-6.....というように自動的に繰り下がる問題と87654321-7654321といったような繰り下がる必要が無くゼロになる問題や、繰り下がる必要が無くあまりがでる問題91111-87654等一つ上の桁がゼロになる問題の4種類ほどのパターンと原理を教えてやり、次はランダムな数値の組み合わせで、繰り下がるとき、繰り下がらない時のコツを教えた感じです。
そして、10桁とか20桁など子供的には未知の領域の数の計算を解けるようになりました。
公文では、3桁ー2桁ですとそれだけ永遠にやるようで、もっとマクロな視点で計算の原理や考え方など数字に隠れた面白さを教えることまではなかなか手が回らないようです。
これじゃぁ、プリントがつまらなくなっていやになってしまいますし、月謝を払って、筋トレもどきなことしか教えないのならやめたほうがましです。
実は我が家では、近所の図書館で、蔵書をお譲りしますというのがあり、その時に数十冊の良さげな本をシリーズ毎もらってきてダイニングに子供専用の書棚をつくったのですが、この頃を境に、子供が疑問と興味をもって探求したい事柄などがだんだん分かるようになり、我が家では、その部分を伸ばしながら基礎はがんばってもらうと方針に切り替えました。
やはり、モンテッソーリの真髄もそうですが、とにかく興味を持ち、集中して時間を忘れるという体験を4,5歳からは持たせてあげる環境を親は用意すべきでしょう。そうすることで自律心が養われ、自分から選び、行動し突き詰めて行くことができるようになるのでしょうね。モンテッソーリについては、こちら「集中力が全ての源泉だった!成功者が実践している集中力メソットはモンテソーリにあり!?」の記事もご興味があれば一読ください。例えば、12歳用の難しいレゴなど、母親だと、これはちょっとつくれないなぁと思うようなものを夢中になって説明を読んで作り上げるようなことも重要でしょうね。
3歳、4歳までは基礎を教え込むために、公文のような投資は有効だと思います。ただし、言葉を覚え、感情や理性が発達しはじめる4歳から5歳からはこの方法には向き不向きがあると思いました。例えば、国語。あまり教訓のない短文をひたすら写し、この部分がさしているものは?○をつけるというようなことをやっていましたが、正直このような国語をやっていても言語能力や文章力、考える力はつかないと思ったので4歳で即やめました。
代わりに、図書館から読み仮名が書いてある子供の興味のある恐竜や宇宙・科学などの本を借りてきて、その中に何が書いてあるのか、本のタイトルで概要が分かる、目次でどういうことが述べようとしているかが分かる、各ページのタイトルでそのページで何をいいたのか、問題定義しているのかが分かる。気になったところは詳細に改訂ある小さな文字を読むと知識が得られるという観点で本を読ませ、ノートに図や絵と一緒に内容をまとめさせています。自宅のリビングにつくった書棚の本を全部読むことができれば、パパより頭がよくなるよ!なんてもいっています。
うちの子は今年5歳、来年無事小学校入学ですが、使っている本はおそらく小学校高学年向けだと思いますが、好奇心にかられ夢中になって勉強するようになりました。漢字も常用漢字であれば一生懸命読み方なども覚えています。
小学校からの授業ですと、授業ではじめて聞くというのはちょっと厳しいと思っています。なぜならば、たいていのお子さんはいきなり聞いてその場で理解できるような論理回路と物事を結び付けて理解するための知識の引き出しがないからです。
妻には話していますが、小学校にあがるまでに、ちょっとまだ早いは早計だと思うようにと伝えています。難しいことでも、子供が興味があることはどんどん教えてあげるべきなのだと思うのです。そうしているうちに、必ず、授業を受ける前に、教科書を読み、授業は、理解した内容をチェックするという流れにもっていってあげると、苦手意識がつかず、授業も楽しくなり、勉強も、宿題も楽しくなると思います。
私自身が予習中心で、復習はしてきませんでしたが、授業ではじめて聞くのでなく、事前にきちんと準備しておくことが、勉強について行くというスタンスから確認するへのスタンスへの第一歩となると言えるのではないでしょうか?仕事でも、初めての案件やマーケットについても、事前に下調べし、次の日にはそのセクターのある程度なプロとして望むことが多々ありますが、子供の学習もこのようなものに近いと思います。
理性と知性が発達する4歳以降から小学校3年までにどういった環境を整えるかで子供の伸びしろは分かれると私自身考えています。仕事が忙しいので、今は、リビングの壁一面に白板をはって、週末に子供に質問された時はその内容やテーマについてかなり応用的な事柄まで書いて教えるようにしています。
数学や自然科学などについても小学校前ではありますが、白板があると、週末など子供にふと聞かれたときにその場で説明することができるので楽です。すわってノートを開いてというとこちらとしてもちょっと億劫になってしまいます。お父さん方(がた)は仕事で白板など多用する方も多いと思いますので、こちらの方がはやいですね。本に書かれていることで分からない事柄なども大きな白板に順を追って書いて説明するとたいていの子供は概要を把握できると思います。そして、次の休みまで子供が面白いと思ったものはそのまま残しておくのもいいですね。やる気のある時は、ノートに自分からまとめるようになるでしょう。そうしたノートを見てあげて、物事の整理の仕方や、まとめかたを教えてあげてもいいと思います。
算数はやはり四則演算は基本だと思います。これがマスターできていないと、ちょっと応用な話を教えてあげても、それを実際に理解するための計算などができないので、5歳ぐらいまでには、掛け算、割り算ぐらいまではその概念含めてわかるといいかもしれません。
我が家では、子供用の書棚に、図鑑系や世界史、日本史、地理、自然観察、宇宙・自然科学、伝記物、自由研究系の本など置いています。子供は今自分にとってマイブームな物については、結構難しい本もがんばって理解しようと読むことができるのです。ただし、はじめに白板などできちんと面白いと思えるように説明は必要です。極力、物事には順序立てがあり、5W1H、WhatツリーやWhyツリーな概念、なぜ?それは○○で○○だから、一方で、。。。というロジックを教えてあげるように心がけてます。
図形や幾何学的な物の捕らえ方、3次元の物体理解、モノ・コトの関連性を見つけ出す力など、くまちゃん勉強は結構高度なものがありますが、こうした知育学習も、考える基礎体力をつけるためには結構役立つと思います。ただし、IQが高まる勉強ばかりしても、本当に天才なお子さんでない限り、四則演算と基本的な文字がかけること、そして日本語をきちんとコンテクストを理解して会話することなどは幼児の次期から習慣づけることが重要だと思います。
この部分は、こちら「子供の地頭をよくする方法」にも書きましたのでご参考になるようでしたら是非、一読ください。
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