2014年01月25日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
アカデミア
タグ:
子供学習
,
英語
東洋経済:日本の英語教育では、今後小学校でも高学年から授業を始めたり、中学では英語の事業をすべて英語でやるということになるそうですが、実は今までも同じようなことが議論されてきたのに、8年あまり日本で義務教育で英語を学んだ人のほとんどが英語をしゃべることもできないのだそうです。8年というと長い年月のようにも思いますが、実際に計算すると実質60日弱。約2か月しか英語を学習していないのだそうです。それも穴埋め問題やThis is the penなどというような実際には使われない文法などをやっているというのですから意味がないですね。
私も少しは仕事柄英語を使うことが多いのですが、やはり話して、聞いてなんぼの世界だなぁと痛感しています。日本語しか使わない企業に長くいると結構使いこなしていたと思っている英語でも1年ぐらい全く離れていると忘れてしまい、時たま海外に行った時など口から言葉がでないなんていうことに唖然としてことがあります。
数日いると感覚が戻りだんだんしゃべれるようになるのが、記事もいっていますが、まずは聞いて、話してということばを学習する人間の本能を尊重した学習をしなければ意味がないのも納得です。
ただでさえ、意味のない英語学習を受けていて、それも生涯たった2か月間というのですから無理なのも当然です。
海外留学して24時間英語づけの生活をしてなんとなくぎこちなく使えるようになったかなとなるのがだいたい1年と言われていますから(それも猛特訓と集中が前提ですが。。)、グローバルだとか英語教育だとかいっている人たちの我々税金の無駄遣いするような政策については、やめてほしいものです。
私はまだ子供が小さいですが、周りでは幼児のころから英会話だの、公文の英語などいっていますが、我が家では、こうした塾や習い事は死に金になるものだとしてやっていません。本当は親である私などが日常英語で子供と会話すればいいのですが、忙しいとなかなかそういうわけにはいきません。
ですが、時たま海外旅行などに子供を連れてゆくときには、極力日本語が通じないところを選ぶようにしています。4,5日の短期間ですが、そいう環境に子供がいると,Tankyou-とはYou're Welcomとは,Excuseme?などといった簡単な言葉がつかえるようになるのです。
裕福な家庭では、インターナショナルスクールに子供を通わせたいとする親御さんが多いとも聞きます。日本でもアメリカンスクールなどelemantaryから一部15人程度の枠で受け入れられていますが、年間学費がおよそ270万。一般家庭ではなかなか出せる金額ではないですね。
東洋経済の記事では、小学校の英語教育開始には、現場の先生にまずは英語を教えないといけないと書かれていますが、こうした先生を一部入れ替えてネイティブな先生を民間などから入れた方がましだというのもの納得です。
国家予算の多くの部分が公務員含めた人件費。日本では教職員のそれが少ない内量を占めると思いますが、年間200万以上の学費をまかなうようなばかばかしいことをするのなら、教職員人件費についてももう少し効果的なキャッシュの運用をしてもらいたいものです。
前提としての当り前のことですが、英語がしゃべる、使えるだけでは、ビジネスマンとしては使い物になりません。長い間学習するのですが、本質的な学問と語学をまなべるよう教師の質についても民間企業と同じくきちんとKPIを設定し給与査定などがなされるべきです。一部の私学を除くと教師たちの年度目標KPIなどはないのではないでしょうか?そんな環境に数年いてしまったらスペシャリストな人材は育たないといっていいのかもしれません。いじめや子供と父母との接し方・信頼関係構築が大変だとか、最近の教師はストレスがたまるとかいう人もいるようですが、これは社会人として人して仕事依以前に、基本中の基本ことであり、あたりまえの基礎ではないかと思われます。今、学校の教師はこうした学問・教育以前の事柄に多くの無駄な時間と工数をかけているのではないでしょうか?つまり税金が適切な投資として使われていないということが言えるのかもしれません。我々は税金をはらいながら、さらに塾という市場を形成する企業に何倍もの投資をしなければならないとしたら、教育改革ではなく、組織のリストラ・人材改革をした方がいいのかもしれません。
2014年01月25日 ネズミ1号:略称「T」
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