ホーム > 時事・経済要点 >

LNG輸出に向けて、本格的に動き出した米国

2013年07月10日 ネズミ1号:略称「T」


東洋経済:シェールガスについては、何本か記事を紹介しましたが、米国は天然ガス資源も豊富なんですね。日本はTPPへの交渉参加をしたばかりですが、世界でも類を見ない高い価格でLNGを購入している日本。ロシアとLNGではなくパイプラインによる輸入などの話も持ち上がり、米国のLNG輸出はこれに対する牽制のようにも思えます。

【この記事の要旨】

  • 米新エネルギー長官にLNG輸出賛成派アーネスト・モニスが選べれた
  • 彼はシェールガスについて水圧破砕が地下水汚染につながるため規制強化を主張している
  • 輸出へ向け米国がFTAを結んでいない国に対して輸出ライセンスを発行できる諸条件が整備されている
  • LNG輸出は「原油暴君」から同盟国を開放する点で、安全保障面でも米国負担を軽減し、原油価格を下げる効果があると考えられている


 

 

ニュースというのはいろいろな事実がなにげなく発信されていますが、複数の情報をメッセージとして読み取るとさまざまなシナリオが見えてくるようです。

今回の記事については、ロシアに対する米国の牽制と湾岸原油産出国やBRICS諸国へ対するエネルギー価格下落作用に対する効果、はては安全保障面では、米国がエネルギーの自給自足をできるようになることで、ホルムズ海峡から東太平洋までの航行の自由を確保するために高いコストの海軍を維持する必要がなくなるといった本音も見え隠れします。先日のG8で日本はオマバ大統領との会見を拒否され、逆に中国と米国はたしか2時間近く会見したそうですが、こうしたシナリオが話し合われたのでしょうか?

何れにしても、年内に原油価格が下がってくれて、国内景気は参議院選終了から年内は堅調に推移してもらい、円相場も安めに触れる様相を呈しながら、BRICS諸国の成長鈍化、米国株式の上昇、中国鈍化要因からなだらかな円高ポジションなどが起こったりといったような流れになるのかもしれませんね。



2013年07月10日 ネズミ1号:略称「T」


前ページに戻る





おすすめ記事

その他の関連記事

 

おすすめ記事

記事カテゴリー

タグ

 

 

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

過去の記事