2013年12月22日 ネズミ1号:略称「T」
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ビットコイン(bitcoin)は古代の荷為替手形。マイニングは、手形を保証する巧妙なメカニズム。
安全な価値やりとりを保証することで紙幣・通貨として流通する。古代ベネチア・フェニキアの為替手形の概念と同じ
ビットコインについてどういった概念の通貨であるのか、考察してみました。紙幣という概念は、翻訳すると「銀行券」と言い換えることができますが、これは言い換えれば、価値ある何かに引き換えができるという保証(手形)という意味ですね。では、現在の紙幣が何に引き換えできるのか考えてみましょう。20世紀から21世紀にかけては、紙幣の価値はエネルギーと強大な軍事力にペックされていると言われています。つまり石油と米国軍事力ですね。
元来、紙幣とは金と交換できることを保証されたものでした。中央銀行の金 庫には、発行した紙幣を交換できるだけの金が補完されていたのです。一方で紙幣が流通して往くことで、いちいち金に交換して重たくてがさばる金をもちある ことが面倒となりそんなに頻繁に金を交換することがなくなるようになります。そうなると、中央銀行は、多少交換できる金より多めに紙幣をするようになった りもするわけです。補完している金よりも流通する紙幣が多くなりすぎると、ある日人々は紙幣の価値について気づくことになり、インフレになったりする訳で す。
ニクソンショックにより金への交換保証はされ なくなった。代わりに軍事力に裏付けされたエネルギーや貿易取引などの安全が保証されるようになったと言われています。現にドルが基軸通貨として流通して いるのは、ドル建てで石油が買えるという保証がなされていること、米国の強大な軍事力により全世界のシーレーンにおいて自由な航行が保証されているという 2つの保証があってこそだと言われています。
そ もそも紙幣がどのように生まれたかというと、古代フェニキややベネチアに由来すると言われています。古代ローマ帝国時代から金は物事の価値を交換するため の媒介として活用されてきたようです。しかし、航海術が発明され、フェニキアからアフリカカルタゴなどと貿易をする際に、価値を交換するために、膨大な金 を船に積んで持ってゆくことは非常に非効率な話でした。
そんな時、ベネチア商人が発明したのが荷為替(手形)という紙切れだったそうです。 ベネチア商人は、貿易が盛んな都市にあらかじめ膨大な量の金を貯蔵し、その荷為替を渡せば、金と交換するというサービスを始めたのです。もちろん交換する には手数料(利子)をもらうという仕組みです。
貿易を行う人は、この荷為替手形を母国の銀行(バンコ)で発行してもらい、貿易先の国の港で金に交換して、香料や珍しい供物を購入することができるようになったのです。こうして銀行や、紙幣という原型が発明されたと言われています。
こう見てみると、もともと紙幣やマナーという概念は、価値を交換するという行為について、便利に、安全に、確実に遂行できることを保証するもだということが分かります。
ある時代によっては、それが金であり、貿易における便利な決済手段であったり、自由に貿易を行える庇護であったり、その次代その次代の実情に合わせて、信用や保証が変わってきたと言えますね。
こ のような紙幣の歴史的な文脈にビットコインを照らし合わせてみると、コンピューターが発達し、ネットワークが隅々まで行き割った現代において、ビットコイ ンは電子空間で価値を等価交換する行為を巧みな手法で保証し、価値を想像していることがわかります。ビットコインは採掘(マイニング)という行為に対する 対価として発行されるマネーですが、「では実際に採掘とはどのうなことをているの?」と思われる方も多いかと思いますが、こちらの記事にもありますが、一言でいうと、ハッシュキーをひたすら計算し、取引承認をするだけだそうです。
ボットコインの採掘とは簡単にいうと以下の3つの要素で巧みに考えられたものだと言えます。
- 採掘マニングとはどういう作業か?→取引の承認作業
- 承認するためにはコンピュータパワーが膨大にかかる
- 取引承認の対価としてBitcoinを発行(承認手数料みたいな感じ)
マイニング=取引の承認作業の実際何をを計算しているのか?というと、
ハッ シュ値とは、一定の計算手順によって算出されたデータなのですが、一般的には暗号化や認証などに使われるチェックサムのようなもので、いってみれば、マイ ニング作業とは、全世界のコンピュータを使って、取引承認の暗号化解析を行い、解読されることで、取引承認される仕組みという訳です。
全世界の膨大なグリッドコンピュータパワーにより取引トランザクションが維持される仕組みにより、不正な取引や、不正なビットコインを発行しようとした際にそれを上回るCPUパワーを必要とするという仕組みのようです。
一般的にハッカーや犯罪集団がビットコインマネーで不正を働こうとしても、論理的に一組織や個人がそのようなスーパーコンピューターを用意することは不可能という乗数的な防壁により担保されるマネーというわけです。
要するにビットコインとは、古代フェニキややベネチアなどで発明された"荷為替手形"みたな概念"をサイバー空間で安全に価値をやりとりすることが保証されるという事実・証明にペッグされた紙幣ということができますね。
このような考え方をしてみるとビットコインに関して直近流れているニュースなどもその因果関係がしっくり来るように思います。
中国当局によるマイニング規制でビットコイン価値暴落
→マイニングする人が激減することで、サイバー空間での取引安全価値が減少する>ビットコイン価値が減る
ビットコインはバブルだ―暴落は絵に描いたように予想通りの展開
→これは単なるアオリな記事だとわかります。中国Btcoinが元とのbitcoinと元との交換をやめたことに起因する一時的な暴落のようです。ようは利便性が減ったという意味でしょうか?価値の等価交換を保証するという点ではベースの価値は減っていませんが、利便性という点で価値が減ったということだと言えますね。ということで保有する価値以上に紙幣を発行したわけでないのでバブルが崩壊したわけではないと言えます。
米財務省、国内の大部分のBitcoin業者に対して事実上の業務停止命令
→この記事はあたかも、政府によりビットコインが管轄されているようにみえる記事ではありますが、「Bitcoinの関連業務は金融関連の関連法規の規制の対象となるという警告文」が送付されたという趣旨の記事のようです。事実上業務停止とタイトルにありますが、別な見方をすると政府がビットコインの取引交換を保証する仕組みをある意味認めたと見ることもできますね。
Into the bicoin Mines :The energy required to run these computers is huge, and has led to criticism that Bitcoin mining is wasteful, not to mention socially useless.
→NewYorkTimesによる記事ですが、マイニングに費やす電力が膨大過ぎて無駄遣いではないかという内容の記事です。こちらもひねくれた見方をすると、コンピューターを動かすためのエネルがー(電力)、発電に使われるエネルギー(原油、シェールガス/オイル)等に間接的にペッグされるメカニズムを読み解くことができたりもしますね。
2013年12月22日 ネズミ1号:略称「T」
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