WIRED:SecretやWhisperといった匿名ソーシャルが今注目されているようです。どちらも不特定多数のアノニマスな対象に対し、自由に発言したり、コメント入りの写真を投げつけたりできるようないわば「王様の耳はろばの耳」みたいな憂さ晴らしに近いようなことができるサービスです。「そうそう」とか、「うん、そうおもう」とか、匿名性という自由な環境下でまさにアフィニティ(共感)が得やすくなるような自由度があるサービスと言えるでしょう。Secretが陰口系も多く、Whisperの方は陰気な陰口系が少ないイメージですが、日本でも流行った2チャンネルとか、昔のモバゲーやグリーみたいな匿名性が逆に海の向こうの若者の間では斬新なコンセプトとして受け入れられているようです。そうした中実はFacebookの次なる標的はSecretというサービスだという噂が流れているようです。
親に隠れてとか、秘匿性の元に自由に発言するとか、写真を共有するといったような、大人になり切れていない10代の若者の間で流行っているこうした行動は匿名性メディアの可能性の前兆だといっています。Whatsappを買収しSnapChatへミートを仕掛けているFacebookの次なる標的はSecretとの提携話なのだそうです。実名制とうたっているフェイスブックとSecretはちょうど水と油の関係のようなものですが、ジキルとハイドといった二面性を1つのサービスや企業で展開することがありうるという時代になったようです。
アプリなどの設計をすると、一つのできる事にとっかすべきだとかいう考え方があるようですが、フェイスブックなどの動きをこうしたトレンドもまた変わるようになるのかもしれません。GooglePlay上の規約や設計本やレクチャーなどのトレンドも変わるのかもしれませね。Google社からすると自身のGoogle+とかプラットフォームを脅かすような複合的なサービスアプリがたくさんでるのはあまり好ましいことではないのかもしれません。個人的には、多くのアプリが存在しても実際使うのは10個にも満たないような気がしていますし、ツール系のアプリは数個のものに集約されるかもしれません。ゲームやコミックなどタイトルごとにあってももちろんいいとは思いますが..Sとアプリのトレンドなども今後どうなるのでしょうか?
実は匿名性による誹謗中傷の反乱や掲示板あらしなど自由すぎるインターネットを実名制により統制のとれたものとしようという流れがいままでの流れだっといえますが、よちよち歩きのインターネット普及期、つまり青い時代においては、子供っぽい行為が目立ち、インターネットは信頼できないものだという風潮が出てきたように思います。ただ、現代の若者にとっては大人っぽくなったインターネットはもはや便利なものというよりは、学校や親の監視下といったように窮屈な空間にみえるのかもしれまえせん。
Wiredの記事ではWhisperのDowney氏により匿名性による広告の可能性について下記のように語られていました。
According to Downey, advertisers are attracted to Whisper's reputation for fostering genuine, frank discussion-the blessing & the curse of all anonymous sharing platforms.
"The idea behind Whisper is by removing personal identity & ego, you create a more authentic & honest social media experience, therefore the content becomes more compelling than what you might see on a legacy platform," Downey said.広告主は、Whisperのの自由な雰囲気の中で着飾らない純粋なディスカッションが行われる環境と匿名性を用いることにより、個人のエゴやより本音を全面に出したソーシャルメディア体験ができるのではないか、そしてそうした中で生成されるコンテンツは従来の実名制ソーシャルのそれに比べて優れている(エキサイティング)になるはずだ...
といっていますが、モバイルインターネットで8年ぐらい先を言っていた日本でいったいどういうことが起きたか?出会いサイトと化したSNSやそこが温床となって発生した若年層を巻き込んだ犯罪や子供のいじめなどの問題が話題となりEMAなど自主規制フィルタリングやら、黒船実名制ソーシャルなどに押されて今や風前の灯となりつつあるようにも思います。
また一気にブームが出て、10代がもつモバイルという端末上で繰り広げられるさまざまな問題が浮き彫りになり、また大人で優等生なインターネットというのが見直されるようになるのかもしれません。うーん多分5年スパンぐらいでそしょうか?そうなると本当の意味での社会インフラとしてスマートフォンやウェアラブルやPCや情報家電の血管と血液のような存在にようやくなるのかもしれませんね。
まぁシリコンバレー界隈では、ハリウッドといっしょで投資のネタ探しに余念がないですが、実際に昔の日本のモバイルソーシャルモデルが北米を中心にあらたな斬新なもとしてスタートアップされるようなことが起きるか今後楽しみですね。やや捻くれた見方で敢えて書かせていただきましたが、やっぱり流行って繰り返すものなのでしょうかねぇ~?
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