現代ビジネス:皆さんGunosyとかSmartニュースというサービスをご存知でしょうか?これらアプリは、Twitterやはてなブックマークなど主にフロー型の情報について、実際にユーザーがブックマークしたらい、Tweetしたり興味や反響のあった記事などを個人の嗜好に合わせてキャッシュしてお届けするアプリです。非常に人気があり、通勤電車の中でこれらアプリでニュースを見えいる人を良くみかけます。今や、情報ソースをメディア側の意図に合わせてエディトリアルするという恣意的な押し付けがましい旧来の手法は、氾濫する情報の渦の中で知る価値のある情報を利用者が取捨択一するという観点で言うとニーズに合致しなくなっていると言えるのかもしれません。
テレビを見ていても、新聞を読んでいても一斉に同じことしか報道されていません。現代人であれば、ましてや仕事をしている人であれば、そのような情報の価値は全くといっていいほど無いわけです。マスメディアではこんなことが話題!とさけんでも、やらせじゃないのとか、巷ではもっと違いうことが話題になっているとかやはり視点がずれてきているようにおもいます。
現代ビジネスで書かれていましたが、そのような宿命を察知してか否か、英ガーディアンが、ソーシャルシグナルを活用した紙面づくりに本格着手するようです。
日本がとある外国並にネット上で言論統制をするのならば別ですが、今やニュースやワイドショーに出てくるコメンテーターなど妻と見ていても、ちょっとこの人なんでているの?というケースが多くなっているようにおもいます。
結局、ググってもっと深堀している情報を探したり、そもそもテレビや新聞はみずに、毎日ネットワーク上に流れてくるフロー型の情報に強弱をつけてキャッチしやすくしてくれるサービスや自分で投網をかける方法などを工夫して、そちらを閲覧する時間が、旧来のメディアを見る時間をはるかに超えていることに気づく方も多いのではないでしょうか?
私の場合は、海外の記事なども目にすることがあるのですが、NHKなどで報道される前に金融・経済などの情報をリアルタイムにみることもできますし、政治情勢などもいち早く見る事も、時間が許すならできそうな雰囲気も最近あるようにも思えます。またそうした感じで、情報に近い筋の個人などが無償でネタを配信している多さに正直驚クことも多くなりました。
これら無償のブログや記事などは、決して程度が低い原稿という訳ではなく、その人の知識を背景とした洞察が注入されていたりして、一つつのテーマについてさまざまな人が考えや洞察などを並べてみることができるので本質をつかみやすくなるような満足感も得られるかもしれません。さらに記事や位置情報に対するユーザーの反応やコメントなどの様子、そしてOGP(ソーシャルボタン)などの反応を見ることで、信頼できる情報か、一般大衆にウケた情報なのかもなんとなく分かることができる世の中になったと思います。昔はマスメディアが一次情報を発信し、2次情報として掲示板やブログという流れが多かった用に思います。しかし最近1次情報と2次情報が一気にフロー型の情報としてネットワーク上へ広がるようなイメージをなんとなくですが、皆さんもうっすら感じたりしているのではないでしょうか?実はその一次情報というのはちゃんとしたプロパーの記者がその場で執筆して更新している情報なのでしょうが、それからの伝搬の仕方が旧来とはまったく違ったスピード感になっているように思います。
リテラシーがますます高くなるアーリーアタプター層、ネットリテラシーのキャズム超えが来る時、現時点での情報消費のなされ方を感じると、今までマスメディアにあった編成という概念は崩壊するのかもしれません。編成ではなく、とにかくルポしてネットワークに流し、ユーザーの反応を見る。その傾向をもとに、ニーズのある情報ソースをアルゴリズムに従って取材するみたいな感じになるのでしょうか?
今や2歳からスマートフォンやタブレットに触れる幼児が増えていると聞きますが、そうした子供が10年後ぐらいにメディア接触する環境はどのようになっているでしょうか?当然情報リテラシーに関する教育は専門に受けないにせよ、CMに対する反応や信頼度と、SNSなどのウォールでTOP表示されたギークなブログメディアやYoutubeなどの動画(もちろん沢山シェアされているものですが)の方がシックリ来るようになっていそうですね。
フェイズブックも本腰で動画広告分野に参入し、6.8兆円ものコマーシャルマケットに殴りこみをかけるようですが、来年、再来年とメディアの勢力図はドットコムバブル時代のAOLとは一味違った様相を呈しそうです。
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