ホーム > スクラップ >

連続企業家という流れは日本にも到来するか?

2013年10月26日 ネズミ1号:略称「T」
,


東洋経済:日本で起業するというと目指すはIPOというのが一般的な考え方だと思います。しかし、それだけがエグジットであるとしたならば、IPOできないサービスはすべて失敗ということとなり、企業する人本人がかなりの大きなリスクをとることになってしまいます。先日ちょっとしたビジネスの打ち合わせで、M&Aのお話になったのですが、日本でM&Aというと売る側にはなんとなくですがマイナスイメージがあるようです。IPO出来そうもなく、資金繰りに困ったから二束三文で売却するというイメージや、外部から資本屋さんがやってきて手塩にかけて育てたサービスをお金で奪い取られてしまうというイメージです。でも、実はもう一つのエグジットとしてまだ実績にない企業家が次のチャレンジへ向かうために、大手では機動力、決済という柔軟性の観点からなかなか作り出せないようなサービスを早期に立ち上げ売却し、信用を勝ち取ることで、次に大きなステップへ進めるという考えると景色はまた違ったものと見えてくるのです。


 

 

現在の日本企業は、新規サービスがなかなか生まれにくい環境

企業は大きくなると守りに入るというか、組織が大きくなり、いろいりな稟議や決済を通すのが大変になるというか、または、勤めている人がサラリーマンになってしまうとか、いろいろ理由はあるとは思いますが、少なくとも、現在の日本企業の中で、新たなマーケットを創造できるような新らしいサービスは生まれにくい環境であることは間違いありません。

サラリーマンをやっている方なら誰しもなんとなく心当たりがある部分もあるとは思いますが、今儲かっているモデルにしがみつき、不確実な事業P/Lを元になかなか社員のリソースや資金を投入できにくい環境であるとは思いませんか?

だからこそ、アーリーベンチャーがそうした新たらしいサービスを開発する必要がある。

普通でしたら、そんなこと無理でしょ!とか、いつ回収できるの?などという押し問答があり、なかなか開発リソースなど手に入らずお蔵入りという企画案件は山ほどあるように思います。しかしアーリーステージのベンチャーは、開発者が思い立ったらすぐにつくってしまえばいいのです。現在は、サーバーリソース、その他デバイスなども安価になり、本当に優秀な方でしたら1人でサービスを作り上げることが可能です。じたばたと議論している前に、世にだしてしまい、ユーザーの反応を見てみる。そこでいい反応、または多くのユーザーに支持されるサービスであることが証明できれば、ポートフォリオ的ににシナジーを呼ぶ企業が買い取ってくれればみんながWinWInになるとは思いませんか?

大手企業は、アーリーステージのサービスを購入し、育てる銀行的な役割をするべきでは?

しかし、日本の企業には、なかなかそうした考え方できるストラテジーがないように思えます。社長なども雇われサラリーマン社長となっているので、創業・オーナー社長のような大胆なストラテジーを練ってマネイジメントすることができないのも事実です。言ってみれば、社長のとしての任期を当たり障りなくまっとうしたいというのが心理かもしれません。

周りを見渡すと、ユニクロや楽天などは創業企業でありオーナー社長であることからも、元気のある企業はやっぱり何かが違いますね。

金融機関もなかなか投資ができるノウハウがないとなると、本来であれば、大企業が内部のサラリーマン社員を活用し、なかなか結果のでない新規事業投資をするのであれば、アーリーベンチャーを育成し、その中でエグジットしそうなサービスを育てる発想は必要かもしれませんね。

今、景気対策と叫ばれていますが、こうした投資行為やインキュベーション行為に積極的な税制優遇措置や企業サイドもきちんとしたストラテジーをもってマーケットを創造して欲しいものです。

少なくとも若い方の閉鎖間はなくなり、やるきのある人はサラリーマンとして就職して、生産性のあまりないリソースになるような今後の日本社会にとってあまりよろしくない人材にはならないという選択肢も増える訳です。

実績をばねにさらなる大きな挑戦へ

若い方で、一度大手に開発したり、立ち上げたサービスを売却することができれば、それはその人の信用枠として次にもっと大きなチャレンジができるようなファイナンスができる仕組みも必要ですね。

そうして、こうしたことが循環することで、シリコンバレーのような新しいイノベーティブナサービスが次々に生まれ、新しい事業セクターが形成され、新たな雇用をたくさん生むようになるのではないでしょうか?

これから人口が減ってゆく日本では、少なくとも3倍以上は生産性をあげるか、ビジネスを効率化しなければならない。

既存ビジネスを数倍効率化するということは、事業やビジネスを実際にマネイジしている人なら非常に難易度が高い事だと認識しているはずです。

前節のとおり、新しい市場やマーケットを想像するようなレベルでビジネスを生み出し、そのスキームを海外含め普及させるようなことを行わなければレバレッジが聞くような生産性は確保できないのではないでしょうか?



2013年10月26日 ネズミ1号:略称「T」
,


前ページに戻る


,


おすすめ記事

その他の関連記事

 

おすすめ記事

記事カテゴリー

タグ

 

 

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

過去の記事