2014年09月03日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
スクラップ
SEJ:「Pinterest はソーシャルアドネットワークとして誰もが認めらえるものになることができるのか?」そんな問いかけで始まる記事ですが、そのPinterestもはやり ネイティブアドの採用を検討しているようです。近年猫も杓子もネイティブアドという感がいなめませんが、そもそもネティブアドというのはどういったものな のでしょう?フェイスブック、Twitterやグノシーなどネイティブアドという手法がソーシャルやキュレーションニュースアプリなどで取り入れられて実 績がでつつありますが、簡単にいうと記事風広告ということになるでしょうか。フェイスブックのタイムラインに流れるPRやTwitterのタイムラインに 流れるInstallボタン付きのヤツなどがそれにあたります。
ネイティブアドは、アテンション効果が高く、またエンゲージメントと呼ばれる指標でよく呼ばれますが、いいねを押したり、人に勧めたり、リツイートしたりとアクション率が高い広告手法として注目されています。しかし、その反面、あまり茶番じみた形でやりすぎると、ユーザー
にそのステマライクなありさまが露呈することで、かえって総スカンを食らうというリスクもあるとも言えます。
今年に入り、Twitter社もinstallボタン付きのCPIライクなネイティブアドをはじめましたし、事実広告単価も上がってきているようです。私自身、タイムラインで、installボタン付きアプリカードをよく目にするようになりましたが、あまり頻度が高くなると、アフィリエイト目的で、成果URL付ツイートを乱発するスパムのように見えてしまうリスクもある..要するにウザいと思われるリスクもあると見ています。
Pinterestのネティブアドにつての発想は、偶然の産物だったようです。デイジーチェーンのように、ボードをフォローした人をだどっていくことで、その人がお気に入りの画像がスクラップされたボードから偶然こんなのが欲しかったんだ!と発掘することができるというのがPinterestの醍醐味だと言えそうです。創業者の方は、他しかカンファレンスで、Googleの検索と比べて、Pinterestについて、「具体的な探したいものがわかっていなくてもPinterestではなんとなく"これだ!"というものが見つかる」つまり「具体的な検索キーワード(QueryWord)すらわかっていなくても、見つけたいと潜在的におもっていたものに巡り合えることができる」。。まぁこれが画期的であるという点を強調していました。
Pinterestは個人のエモーショナルな側面で、好きな写真やアイテム画像などをビジュアルでスクラップして、きれいなカタログのようなものが結果としてデーターベース化されるものといえます。個人の立場からすると、ちょうど部屋のインテリアについて、自分のこだわりや、これはいい..!というものをそろえて、飾るのに嗜好性がいているといえますね。
そいういう意味では、Pinterestのネイティブアドは、リーチさせるのはなく、サイト上でそのアイテム画像やアイテム自身の斬新生などUSPをしっかりアピールできるエモーショナルな品質の高い素材を用意し、アーカイブ、もしくはソーシャル上でながれる情報フローへ流す努力が欠かせないということがポイント。まずオーガニックトラフィックを埋めるようなネタをきちんと用意し、その上で、ユーザーに発掘してもらうという流れがPinterestのネイティブアドの基本的な発想なのだそうです。
今後こうしたネイティブアドが情報を流通させる上での一つの大きな手法としてまたはチャネルとして確立されるようになると、今までのお仕着せがましい広告制作作業という考え方が360%変わることはもうお分かりかと思います。いってみれば、サービスや製品プロデュースの段階から、より綿密にオーディエンスの嗜好を理解し、発掘してもらえるポテンシャルあるものを世にだしていかなければ、そもそもさばけない、発掘さえしてもらえないというマーケットが出来上がるということがいえそうです。
昔のように、意図的に金銭を投入して露出を増やしても、バリューのないもの、自分の意図に合わないものに消費者は反応しなくなってきたということなのでしょう。
ここ10年、先進国などを筆頭に、モノやサービスを販売することが非常に難しくなってきています。フリーミアムモデルにより、有償パッケージというビジネスモデル自体が、エンタメや音楽分野においてもほぼ崩壊の方向ですし、耐久消費財なども激しい価格競争にさらされているわけです。
全世界が高度経済成長期から、モノやサービスがあふれる成熟経済へとシフトしてゆくなかで、こうしたネティブアドという考え方、見方を変えると手間をかけて、きちんと仕込まなければならいコミュニケーションに注目があつまってきてることも、象徴的なお話だと思います。
ちなみにご存知の通り、Pinterestは、全世界へリーチ可能で、7億5000万ものボードから毎日300億ものPinがされているとのこと。75%がモバイルネティブアプリからのトラフィックなのだそうです。31の言語で展開され、多くのビジネスアカウントもすでに存在し、StatCounterによると、Pinterestをreferとするトラフィック(Pinterestから外部へ誘導されるトラフィックは)Twitter、YouTube、Tumblrのそれよりも多いのだそうです。
現在Pinterestのネティブアド試験に参加できた企業は、その企業自身がPinterest上でプレゼンスを構築することに成功しているZipocやGap、Luluemonといった企業なのだそうです。この選ばれた企業の素材をプロモーテッドPin用のテスト素材として流しているとのこと。そして何よりも、Pinterest上のマーケティングで成功するポイントは、その素材自体(製品やサービスコンセプト含む)でPinitされるようなオーガニックを稼げる実績をつくることだそうです。地道なオーガニックを獲得できる基礎体力を構築してこそ、ネイティブアドが生きるようになるということですね。
では、最後にPinterest上でマーケティングする上での3つのポイントで締めくくります。
なのだそうです。モノがあふれ、モノやサービスが売りずらい、使ってもらいずらいという世の中がさらに加速することあ想像されますが、今後企業のマーケ担当は、こうしたユーザーさんとの地道な接点をキープしながら売り込みもするというスキルが求められるようになるのかもしれません。
ここ最近、「コンテンツ・マーケティング」というキーワードをよく耳にしますが、SEO、ソーシャルマーケティング含めリーチさせたいから..ではなく、よいモノを発掘してもらうために嗜好を凝らすという発想が尊重されるようになり、結果としてネットやモバイルがより生活を豊かにするという世界観が体現化されて行くのだろうなぁ。。と、SEJの記事をみてふとそんなことを考えてみました。
2014年09月03日 ネズミ1号:略称「T」
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