地上波から新聞をはじめとする紙媒体まで現在レガシーメディアの収益はどんどん減ってきていると言われています。こうした企業がオンラインメディアも運用しているのですが、ビジネスモデル的に既存の収益力を賄えるまでに至っているとは言えないようです。SEOというよりは受け身でアンテナに引っかかって知るというニュースや情報については、お気に入りのメディアを束ねたり、一か所に集約したり、SNS上で話題があると分かるものを見たり、大手メディアが報じる内容とは違った本質もしくはオーディエンスの考えを効率的に見たいなどどちらかというと一方向から自分のニーズに合わせた受信をする(フィルタリングする)という点が今後のトレンドと言えそうです。
「BuzzFeed(バズフィード)」
→ Gifアニメや動画面白い見出しでバイラルを誘発
「Upworthy」
→ ネタ切れ記事もタイトルをリライトすることでバズを誘発イラルを誘発
「Potluck(ポットラック)」
→ 見つけたニュースをその場でチャット・議論
「NewsPicks(ニューズピックス)」
→ 気になる人がピックするニュースをフォローしてみる
「Circa(サーカ)」
→ 要約アプリ
「Refinery29」
新興のファッションマガジン
「Brit + Co」
→ EC+ライフスタイルマガジン
「PureWow」
→ エリア特化型ライフスタイルマガジン
「Into The Gloss」
→ 美というカテゴリーに特化したマガジン
「Skift(スキフト)」
→ 旅行に特化したマガジン
「Bloglovin'(ブログラヴィン)」
→ 好きなブログを1ヵ所に集約
「smartnews」
→ ネットワークがシャビーなとろでもニュースがサクサク読める
「Rebelmouse(レベルマウス)」
→ 他人にもキュレーション結果を閲覧してもらえる機能
ざっくり上記にまとめましたが、皆さんも知っていたり使っているものが結構多くあるように思います。逆に私などは新聞社サイトなどほとんどみていないかもしれません。またテレビも最近はCSのペーパーCHが中心になってきたように思います。上記の流れをざっくり見てみると、下記3つもポインとが見えてきます。
1.もともとソーシャル上で拡散すること狙ったもの(トラフィック目的)
=「リーチ力」で既存メディアのコストパフォーマンスを大きく凌駕
2.インタラクティブな情報評価(配信情報に関するリアルタイムな真実把握)
=一方的なプロパガンダ、PR、情報操作は不可能へ
3.情報受信の効率化・自分流な情報アンテナの差別化ツール
=情報チャネルのコモディティ化
どうでしょう、これら3つは既存メディアがこれまで得意としてきた、または既得権益により利益を得てきた柱とも言えるべき要素だと個人的には認識してみたりもしたのですが、このような特徴をもつ新興メディアが各国で800万人、1000万人というよなユーザーを各々抱えるようになったら、もはや旧来のメディアに接触する時間は必然的に少なくなることも明らかかもしれません。きちんとしたジャーナリズムとはやはりコストがかかるものであるし、専門性も高いものであると認識していますので、真のジャーナリズムメディアは今後も生き残ると思いますが、ニュース通信社からの素材をそのまま垂れ流しているようなスタンスの媒体社や、記事や番組を外注しているような免許に依存した媒体は今後生き残りをかけた変革をしていかないとある日突然..経営再建などというニュースが飛び交うようになるかもしれませんね。
新興メディア投資を行うベンチャーキャピタル「Matter.」から育った注目スタートアップたち (2014.05.25)https://getpocket.com/a/read/626453108
バイラル、動画、ミレニアル世代、調査報道・・・影響力を増す海外新興メディアの視点 (2014.02.05)https://getpocket.com/a/read/539501456
メディアの未来はどこにあるのか? ハフィントンポスト共同創業者ケン・レーラーの投資から分かること (2014.02.11)https://getpocket.com/a/read/544055167
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