SEJ:今、コンセプトビデオを効果的に活用し、ソーシャル上での効果的なブランドや製品の露出、そして口コミなどによる話題の喚起を誘発する手法が、一つのマーケティング手法として注目されているようです。
こうした流れを察知してか、Yahoo!のマリッサメイヤーさんなども「これからは動画だ」みたいなことを就任当初言っていたと記憶しています。
最近では、Twitter社の傘下に入った6秒動画のVineについてもホットな話題としていろいろと書かれていますね。しかし、海外では、企業が動画をマーケティング活用する際には、意外にもVineよりも、instagramVideoの方を活用することが多いというか、推奨されているようです。SEJの記事に面白い裏付けとその理由について書かれていたので、紹介します。
Instagramは元来アマチュアカメラマンの写真をフィルタ機能により印象的なプロがとったような写真に簡単に変換して共有できるという点で爆発したサービス。Instagram Videoも非常に簡単に動画を変換dけいる同じような機能を実装している。しかし、Twitter側にはこうした機能はついていない。
一つ目の理由が、動画を活用したブランド認知やマーケティングを展開する上で需要なのが、どれだけのソーシャルメディアにリーチできるかという点。
※SEJ掲載図より
Instagramは既に1億3000万人のユーザーを有していて、10億人のユーザーを有するFacebook傘下のサービス。一方Vineのユーザー規模は、1300万人。Twitterは、2億人のアクティブTwitterがいると言われているそうです。1億3000万人のユーザーを抱えるInstagramは既に独自のプラットフォームを持ち、そこにはInstagramのエコシステムで循環するヘビーユーザーが顕在している。なので、Instagramに投稿されたビデオは、Facebookにも、Twitterにも両方のソーシャルに共有される可能性がありますね。この事は、Vineのリーチ力よりもInstagramが優れていて、またFacebook、Twitter双方に共有されやすいという点でInstagramに軍配があがっているという状況みたいです。
さらに、InstagramVideoには、どういうフィルタをかければ印象的な動画になるか、どの部分のサムネイルを指定すればFacebookのWallに投稿した際に注目を引くかなど簡単に設定できる機能があるそうです。Vineにはこうした機能はないとのこと。
この他には下記2つの理由が述べられています。
6秒という長さでは十分伝えられない
Instagramは既にクールなコンテンツが集まるプラットフォームとしてブランド認知されている。
両者ともスマホを中心としたモバイルユーザーをターゲットとしている点でしょう。PineterstやYoutubeなどはPCからの投稿も多いはずですから、モバイル基点という観点でいうと、芸術性、リーチと言う点でInstagramVideoをお勧めする理由もなるほどと納得です。
日本では海外とは事情が異なるようです。Facebookはどちらかというと学生の一部やビジネスユース、分かりやすく言うとLinkedInのような使われ方がされているように思います。ソーシャルの拡散性でいうとやはりTwitterが一番ですね。Twitterにながすことで、Facebookやブログに書かれたり、検索で拾ってもらえたりと、海外とは真逆な感じのように思います。Instagramユーザーも海外とは違い、日本の場合、顔文字やアートを使ったウケをねらうようなネタの方が拡販力があるように思えますが、これは国民性の違いということでしょうか。グローバルでマーケティングを取り仕切るさいはこういう点に留意し、日本はやはり若干特殊だと言うことを認識できるといいかもしれません。
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