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フォルクスワーゲンスキャンダルは始まりに過ぎない!?

2015年09月24日 ネズミ1号:略称「T」
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The Volkswagen Scandal Is Just the Beginning

Medium:フォルクスワーゲン社のクリーンディーゼルエンジンが米国排ガス試験を不正にごまかすプログラムを故意に実装していたという衝撃的なニュースが報道されましたが、対応車は1000万代にも上るそうです。クリーンディーゼルというとコモンレールという機構をベースに燃焼圧力などを巧みにコントロールして、クリーンな燃焼ができるようになったというイメージがありますが、実際は、ディーゼルエンジンでは、後処理する触媒装置など本当にクリーンな排ガスを出すようにしようとすると高コストな触媒装置が必要になるということが分かったのだと思います。メルセデスの新型BlueTech(ディーゼル車種)では、車の触媒を経年とともに交換するような感じだったと記憶していますが、これに比べ、ゴルフなどの車は300万円以下で購入できる価格帯なのですが、やはり大衆車として普及させるには無理があったのかもしれません。


 

 

フォルクスワーゲンは、経営者のお家騒動でも話題になりましたが、現在とにかく多くの車を世界中で販売し、販売台数シェアを高めるという路線をとっていたと思います。先進国の厳しい排ガス規制をチート(ずるをしてまで)クリアし、販売台数を伸ばすという経営層の方針もひずみを生んだのかもしれません。

Midiumの記事では、試験があるところには、絶対不正が行われると言っていますが、フォルクスワーゲン者のケースはひょっとしたら氷山の一角ではないかとも言っています。実は、1995年にもGM社も、エアコンを入れた状態時に、エンジンの燃焼プロがグラムが排出される一酸化炭素を測定して、ある一定の燃焼パターン切り替え排ガスがクリーンなるようなプログラムが問題になったことあるそうです。

当時は、排ガスが問題となるは国中で暖房が使われる冬が多いという想定からそういうプログラムを実装したとGM側もロビー活動をしたようですが、こういう事例をみてみてもどのメーカーもコストと厳しい基準をクリアするテストとのはざまで何らかの対策をしているだろうということはなんとなく想像できてしまいますね。

排ガス規制×自動車のコスト:実は消費者側にとっては体感できるメリットは少ない

排ガスというと具体的には何?というのが一般の人の感覚だと思います。硫黄参加物や窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)などがそれにあたるそうですが、一般の人が教授するメリットとしては購入時の自動車税の割引程度。メーカー側は燃費がダントツに良くなるなど消費者に直結するお財布事情に訴えて販売プロモーションをしていますが、実際にクリーンディーゼル搭載車やハイブリット車は普通のエンジン搭載車に比べて2割から3割程度高めの設定になっていたりします。

200万円で買える車が、クリーンディーゼルが乗っていると265万とかいう値段になる感じです。確かにデ経由はリッターにして、ハイオクやレギュラーに比べて30円から50円ぐらい安いですが、ではその差額の数十万円の差額の元を取ろうとおもったら、相当な走行距離を載らないと元は取れないと個人的には思っています。

普通のガソリン車でも、4気筒で2000ccクラスの車なら、リッター10キロぐらいは街乗りでもいけますし、実際ディーゼル車だろうが、ハイブリット社だろうが、都内でちょこまか乗る分には10キロいくかいかないかの燃費だと思います。

ストップアンドゴーが多い日本の道路事情ですと、あまり意味がないようにも思ってしまったりもしているのですが、今回のフォルクスワーゲン社のケースでは不正プログラムを実装された車種に対しての対応費用としておよそ日本円で8000億から1兆円近くの費用を計上したようです。

エミッションテスト用プログラムの更新は車のパワーや燃費が悪くなることにつながるらしい。

現在の自動車はエンジンの燃焼室への吸気、ガソリン噴射の調整とタイミングなどすべてがチップ上に印字されたプログラムコードによって制御されているそうですが、今回のフォルクスワーゲン社のような不正プログラムは、アクセルのふかし方や一定時間あたりの走行の仕方などのパターンをライブラリ化し、それに該当する場合は、エンジンの吸気などをコントロールし、排ガスが少なくなるようにしたのではないかとMediumの記事で入っています。これは言ってみれば、人間が運転する時に、アクセルをあまり吹かさないでガソリンを使わないように運転するのと同じことをプログラムがやっているということになりますね。

エコカーと呼ばれる車には、燃費を増やす運転であるか評価するようなボーグラフなどがモニターにセットされていたります。私の車も、単位時間当たりの燃費などがありますが、アクセルの踏み方やエンジン回転数をあげないなど実はちょっと運転を気を付けると燃費はかなりよくなるのです。簡単にいうと、「急加速しない」、「坂道などはローギアーに切り替わるおでエンジンの回転数があがらないようにすごくゆっくり走る」という感じでしょうか?また高速などでは、トップギアで回転数をさげて、ある一定以上の回転数は出さないとかです。

今回のフォルクスワーゲン社の不正プログラムでは1000万台の車が対象になると試算されていようですが、プログラムバッチをかけるということは、本来の排ガスに合致するエンジンコントロールをするようなプログラムに上書きする方向となるでしょうから、車を購入したオーナーにとっては、プログラム更新後、パワーが出なくなったとか、燃費が悪くなったとかそういう負の体感をすることになりそうだということです。

ゴルフなどといったフォルクスワーゲン社の車のイメージは、リーズなぶるで実用的で、かつ"走り"が素晴らしいが売りの車ですが、プログラムを更新することで、きれいな排ガスを出すことに特化したエンジンになるわけですから、パワーはでなくなったり、場合によっては、より排ガスが出ない燃焼をさせるために燃料を多く噴出させ、その結果燃費が「あれっ?」と言った感じになるかもしれないとなるとオーナーにとっては何もいいと無くなるわけですね。

現在の車はOSを搭載したコンピューターに動力とタイヤがついたようなモノ。今後カギを握るファームウェア競争などに影響が出たりする?

今回の事件をきっかけにテック企業が自動車産業分野に、不正パッチを当てられないという公平性を担保するという自由からカーOSみたいな枠組みで参入するきっかけになるかもしれないとも妄想できてしまいますが、今回ドイツ車を代表するフォルクスワーゲン社が事件の槍玉にあがっているなか、今後この問題を皮切りに、各自動車メーカーにどのような影響がでるのか、またこのケースで新たな業界再編などもおこるのか自動車業界の今後の動きに注目です。



2015年09月24日 ネズミ1号:略称「T」
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