MarketingLand:「今」Twitterの強みとなっていることが、IPO後のTwitterにとってはウィークポイントなっているようです。Twitterの強みとは、無料で使える、旬な情報が瞬く間にリアルタイムに流れるという特徴にあると言えますが、ニュースオタク(ニュースジャンキー)な人ならともかく、何もフィルタリングされないタイムラインに嫌気を指すユーザーも多数を占めつつあるようです。Twitterというと日本では時間の有り余った若い子が、ニュースどころか本当のツブヤキみたいなものを流していたりもするのですが、ノイズと本当に為になる情報の仕訳ができないのがTWの弱みと言えます。
次のビジネスステージに上がるには、やはりためになる情報をフィルターして使えるタイムラインにすることが課題として認識されているようです。NYのグローバルカンファレンスでCFOのNoto氏により次世代のTW社の3つの考えが述べられてそうなので紹介します。
TW社はトピカルなリアルタイムに発信される膨大な情報をもっているとのこと。あるトピックについてよりインテリジェントにディープなサーチをできるようにするそうです。
Googleはクロールしたコンテンツをバックリンクになどによるページランク(そのサイトの権威)やユーザーの検索意図の多様性を配慮して1番目につく位置に優れたサイトやコンテンツを表示させています。
今後Twitter検索にもこうしたランキングアルゴリズムが採用される可能性があるようです。例えば、とあるトピックスに関するサーチをTwitter上で行った場合、ニュースソースの発信元TW、その次に著名人・識者の反応TW、その次に反響をしめすTW数や添付された画像一覧みたいな検索が表示されるようになると便利だと思いますね。
TWというとその拡販性から、フォロワーを増やすことと、一発ゲーでウケルとか刺さる内容を流すことばかりに主眼が置かれているようにもいます。Upwothyなどのように、ウケを狙うタイトルツイートばかりですとノイズだらけで、タイムラインをみるの価値がなくなるのも確かです。
そこに、このタイムラインにもフィルタアルゴリズムが活用され、どうでもいいアフィリエイトTWとか、意味不明なアダルト画像のRetweetなどどうでもいいノイズがランキングアルゴリズムなどによりさらには、個々のエンゲージメント傾向から算出したパーソナライズアルゴリズムも付加して、relevant(その人の意向に沿った適切な内容)に絞られたタイムラインが見れるようになったらタイムラインを見る時間が増えそうです。
一方でそうなると、いままでマーケ目的でやっていた薄い内容のTWは抹殺されることになるので、ここの広告ビジネスのチャンスが発生する訳ですね。
ダイレクトメッセージベースで、グループチャット機能を検討しているようです。LineやWechatのようなメッセージングアプリが利用時間を先週できるという点で、多額の買収額やIPOなどで話題となりましたが、TWの場合は、ゆるーいアドレス帳(ソーシャルグラフ)の元で連絡が取りあえるようになるのでそうか?そいうい意味では出会いという流れも誘発する最強のSNS的なポジションも浸食していこうともくろんでいるのかもしれませんね。
現在のTW社のサービスにおていは、TwitterAppCardやEC購入ボタンという試みも開始され、広告ビジネスによるマネタイズを本格化させているようです(IPO後、ユーザー数の伸びが鈍化してから特にですが)。現状のフロー型のタイムラインでは、これ以上ユーザー数(アカウント数)の増加、増加したとしてもビジネス的にARPUが非常に行くゴミアカウントも多いという想定がなされるのかもしれません。
→検索意図(intent)に即した結果を提供する
→検索広告への参入
(売上創造:実際一番儲かる)
→ニュース・情報フローCGMとして信頼性向上
→ネイティブアド本格化
(売上創造)
→サービス利用占有時間の増加、アカウント品質向上
→DAU、MAUなど利用率及びアクティブアカウントの信頼性向上
(在庫品質向上)
つまり、マネタイズの出口と、在庫となるアカウント品質、DAUなどのアクティブ率向上をすることで、ARPUを最大化するという思惑がはっきりと述べられていることにお気づきになるのではないでしょうか?2015年度以降、全世界2億7000万人のユーザーに向けて本格的に上記3つの方向性を実装して行くそうですが、来年Twitter社の動向から目が離せなくなるかもしれませんね。
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