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アップルの車載システム連動は、自動車メーカーにとっては悪夢のはじまり!?

2014年03月04日 ネズミ1号:略称「T」
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車のダッシュボードがiPhoneになるとは言うが...

wired:アップルは、車載情報システム「CarPlay」を発表したそうです。このシステムは、iPhone5,5sでiOS7以上の端末と自動車のI/Fをつなぐことで、ハンドルに設置されたSiriによる音声コマンドや既存の主要アプリが使えるものなのだそうです。しかし、これ「CarPlay」は過渡期の単なるアクセサリーにしかすぎず、今後本当のiOSが車載OSになりうるのかは正直疑問です。記事でもiPodが出てiPhoneが出たようにこれはまだ前哨戦で、これから本格的な車載OSが戦争がはじまる的なことが書かれていますが、今日はITメーカーが車載分野に参入することで考えらえる事柄などについて考察してみました。


 

 

車載OSとは単なるインフォテーメントだけではない。
単なるUIが優れているだけで事が足りるわけでなはない。

私も車をちょっとは嗜みますが、ダッシュボードやメーターパネル類は今や車に張り巡らされた各種センサーや機械類のシステムなどと密に連携したプラットフォームとなっています。車のシステムには絶対的な信頼性がもとめられるのは当たり前の事。

例えば、音楽再生や、ニュースやメールが読める程度の事でしたら、メルセデスのEクラスなどではムーバの時代から同じような連携はすでにできていました。2004年型のモデルからムーバーと接続し、ハンドルの音声コマンドからメールを受信したり、ナビを操ったり、電話を掛けたりできます。単純なダッシュボードの画面だけでなく、メーターパネル内のインフォーメーションパネルと連動しているシステムです。確かにこの当時の音声コマンドは認識がつかえたものではないですが、例えばナビゲーションシステムは、車の加速度センサーやブレーキセンサーとも連動し、電波やGPSの届かないトンネルの中でもきちんと動くものでした。ジャイロセンサーやWiFiやセルの位置からなんとなくというマップアプリレベルでは事足りないのです。

中途半端なシステム連動が自動車メーカーの悪夢となる!?

モジュール化と共通化が進んだと言われる自動車ですが、一つのフルモデルチェンジモデルの開発には膨大な時間と費用が費やされれます。iOSのこまめなバグやバージョンアップに対応したI/F連携などありえないのではないかと想像しているのですが、単なるインフォテーメントレベルのお話なら話は別かもしれません。

今回の「CarPlay」はiPhone5相当、iOS7相当とライトニングケーブルで接続するものだそうですが、サイクルが長いiPhoneといえどもおよそ2年から1.5年周期で新端末が発表されています。自動車は、新車、中古含めだいたい5年から8年乗る人が一般的ではないでしょうか?その間に企画が変わったとか、開発中の各自動車メーカーの各種システムと連動するためのAPI仕様足並み合わせなど、自動車メーカーにとってはちょっとしたお荷物になる可能性がありそうです。

VolvoXC90SUVに搭載されるCarPlayのイメージビデオ

確かに便利そうに見えますが、メーカーによる差別化要素はきちんと実装できるのでしょうか?

車載基本OSをベースに、各モデルの特性に合わせた独自アプリケーションは自動車メーカーや専用ベンダーが開発する流れに!?

これは捻くれた考え方かもしれませんが、例えば、150万円で買えるホンダのフィットと600万以上するBMWやメルセデスのダッシュボードシステムがまったく同じになってしまったら正直興ざめするように思います。

iPhoneに普段いれてあるmp3ミュージックや映画などが見れるのは確かにうれしいですが、車からiMapやituneやSMSやメールを見るぐらいのアクまでもマルチメディア、ネット情報アプリケーションのみモニターに投影できればいいぐらいでしょうか?

実はこのような機能や装備はSクラスやEクラスにはすでに搭載されているものでもありますが、車に搭載されている気温などの温度センサー、各種障害物を察知するセンサーやレインセンサー、エンジンなどのヘルスステータスを図るセンサーや本来車の機能をつかさどるような類のシステムをダッシュボードやハンドル上のコントローラーでシームレスにコントロールできる感が車の情報システムの味を決めるものであるとも考えています。

もちろん、駆動機関やミッション、足回りなどの味もあるのですが、そんなに大騒ぎすることでなく、いままでもbluetoothでつなげましたし、その代りシガレットケースから充電するためのコードが美しくないということが解消されるレベルのことなのかもしれません。

そういう点でいうと、Android陣営が目指すCarOSの方がメーカーのノウハウを上位層に乗せることができるので本命となるのかもしれませんね。もしくはアップル側がオープン化を仕掛ける可能性もあるかもしれません。そうなったとしたらそれはそれで楽しみでもありますが、そういうことをするとアップルの秀逸なコンセプトがめちゃくちゃになってしまうようにも思いました。

車は高い買い物!しばらく落ち着くまでは品定め期間が長くなりそうです。

車は一般庶民とっては高い買い物です。仕様がころころ変わるような移行期の車を買うと今までの経験から公開しそうです。やはり純正のオーディオやナビゲーションにこだわってしまうところが個人的にはありますが、こうしたシステムは社外品などにもでるのでしょうか?結局のところ純正品が一番フィットしていると思えるということはそれがすべて同じものになってしまうというのはやはり味気ないなぁと思ってしまうのは私だけでしょうか?みなさんはいかがですか?



2014年03月04日 ネズミ1号:略称「T」
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