techcrunch:10/31(米国時間)Android4.4KitKatがリリースされ詳細が発表されましたが、4.4では、途上国で主流の端末でも動くように工夫がなされているそうです。その試みとして、新しいAPIを実装したようです。これは、デバイス毎に使用可能なメモリーをデベロッパーに知らせて適切なバージョンを選択インストールしてもらえるというもの。おいおい、じゃぁ結局デベロッパーの苦労はそのままじゃないかと...突っ込みたくなりますが、検索エンジンをコア事業として邁進するGoogle社の戦略的な機能なども漏れなく実装されているようでしたので、整理してみました。
個々のアプリについては、冒頭で述べたとおり、各デバイスの利用可能なメモリに応じてデベロッパーがAPKをチューンして配布する手間は相変わらずですが、KitKatが全デバイスで動くとなると、以下にまとめる新たなOS機能がすべのデバイスで少なくとも共有して活用できるようになるということです。これは開発者、またはアプリなどを製造し、マーケティングする立場の人にとってはインパクトが大きいですね。
Kitkatでは、Google検索機能が大幅に拡張されているようです。例えば、検索結果にアプリへのリンクが表示されるようになるそうです。それもアプリ起動TOP画面ではなく、特定の画面へ直接リンクできるようになったとの事。
これてアプリの中身までクロールできるってことなのでしょうか?そういえば、GoogleAnalyticsなどでは先月あたりからアプリ用のSDKを配布しはじめ、仕事で関係する案件で、こちらを導入したのですが、GooglePlayへどういったルートで入ってきたか、まだQWはとれませんが、そのうちどういったQWでDLしたかや、アプリ内の画面でどのボタンをおしたかなどまで分かるんですね。
このSDKを利用して、Open in AppXと検索結果に表示されると、Xというアプリの特定のセクションが表示されるようになるみたいです。当然intallしているアプリを端末上で特定して出すという仕組みもKitKatで実装されているという事になりますね。
Google検索についてはすべてのデバイスでデフォルトでホーム画面に検索窓が用意されるようです。またGoogleGlassと同じHot機能も実装され、ユーザーが「OK Google」というと、音声検索がきどうするとの事。
新しいGoogleNowはお気に入りのテレビ番組などユーザーが関心をもちそうなコンテンツも認識して有益な情報を提供するようです。今までは、カレンダーや位置情報をベースとして公共交通や公共機関情報、まれに周辺の店舗やランドマーク情報表示が主でしたが、今後は動画、番組、ニュースやソーシャルシグナルTWやFBのフィードなど関心のあるコンテンツもサジェストされるようになるのでしょうか?こうなるとGunosyやSmartnewsなどキュレーション型アプリの立場はあやうくなるかもしれませんね。
Google+を活用したメッセージングサービスとしてハングアウトを本格的に展開してくるようですね。iOSでしたらiMssageにあたるイメージでしょうか?音声、テイスト、ビデオといった統合型のメッセージングサービスとなるようです。
Kitkatでは、すべてデバイスで、便利な検索機能、GoogleNowといったコンテンツや情報までナレッジベースが拡張されたエージェントサービス、ハングアウトといった統合メッセージング環境が統合され使えるようになります。
これはいってみれば、LineやGunosy、Smartnewsといった今話題のアプリなどの基本機能を全部Googleの基本OSでまかなえてしまうような事になるのかもしれません。KitKatというとGoolgeがモバイルデバイスと戦場で本格的にエコシステムを構築につながるバージョンだったとあとで振り返ると思えるぐらいのバージョンアップとなりそうですね。
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