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良く記事を共有する人は、実はそんなに中身を読んでいない!?UPWORTHYの調査から分かる共有オタクの心理とは?

2014年02月19日 ネズミ1号:略称「T」
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upwothy:フェイスブックやTwitterなどを見ていると本当に多くの記事がタイムライン上やWall上に共有されてきますが、果たしてみんな内容を詳細に読んでいるのでしょうか?仕事をしながら数時間置きに記事を共有するなんて、仕事してないんじゃないの?などと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、ほとんど記事を読まずに記事を共有する人が結構多いという面白い調査結果がありましたので紹介します。この調査はUPWORTHYというメディアが行ったもです。UPWORTHYは、ありもの記事や動画コンテンツを探してきて、クリックしたくなるような魅力的なタイトルを付けて、フェイズブックやTumblr上で拡散するという手法で爆発的な成長を遂げたメディアです。


 

 

下のグラフは、縦軸がある記事に訪問後、その記事を共有(Share)した率、横軸がその記事の何パーセントまで読んだ率です。

reportofupwothyfindings.png

面白いのが、記事の10%から20%までしか読んでいないのに共有している人は、100%(全部)読んだ人より多い点です。20%とういと冒頭の数行という事だと思いますが、累積で換算するとおよそ8割程度が初めの第一パラグラフを斜め読みしてその記事をシェアしているらしいとう点。

UPWORTHYでは、記事の前半でなぜ共有するのかといった意図はわからないとしながらも、UPWORTHYは、掲載された記事タイトルを分かりやすく(東スポの見出しのように)編集しているので、どこかで見たことがあるといったシンパシーが影響しているかもしれないということでした。

いずれにしても、ソーシャル上でのRAM(RadicalActiveUser)もしくはインフルエンサーは、共有すべき魅力的なネタを積極的に探し回っているとも言えますので、UPWORTHYのようなモデルのメディアは重宝され、中身をあまりよまず、見出しがウケルということで共有する人が多いのかもしれません。

日本でもタイムラインなどを見るととりあえず速報として共有!一番乗りは誰だ?という感じで見出しタイトルが共有されてるような傾向も感じられますが、これはもっと言うと、「共有する行為自体が目的となることで、だんだんコンテンツの中身は見られなくなる」という悲しい現象がおこる可能性も否定できません。

有効な記事の長さはあるの?

UPWORTHYではだいたい7分ぐらいで読める記事が最適なのでは?という仮説をもっていたようですが、どうも記事の長さについては、千差万別なようです。中には、30秒近くで読み切れるショート記事などが数百万もの注目を集めたケースもあったりするそうですが、全体としては5分から7分程度で読めるコンテンツが一番アテンションミニッツ(記事滞在に関する時間指標)を獲得したとのこと。

この他一目で目を引くイメージ写真などもアテンションミニッツ指標に置いては、重要なのではと言っています。特にショート記事では重要だとか。日本ではボケてといった画像に対してボケと突込みをするようなサイトなどもありますがこの概念に近いかもしれません。

まとめ:共有オタクの心理について

蛇足ではありますが、個人的には「安定的にスクープ発掘して共有することで、注目を浴びたい!」というプチ有名人根性と「ネタを共有し合うことでフォローされたり、イイネを押してもらったり共感という対話の温かみを感じたい」など一種の社会と繋がり対的な心理が働いているのかもしれません。
そういう意味ではソーシャル=コミュニティとは良く言ったものです。昔の言葉で村八分という言葉がありますが、ソーシャルネット上では、絶えず何らかのアクションを起し続けるといった活性状態にいないと、友人関係や知人関係や様子がうかがいしれないという雰囲気があるのも感じますので投稿したり、記事を共有する行為自体が「元気にやっていますよ!」というような一種の時候のあいさつとなっているのかもしれません。記事やコンテンツはひょっとしたら、時候の挨拶をするための、「今日はいい天気ですねぇ」と同じような文脈で消費されているケースが多いのかもしれません。



2014年02月19日 ネズミ1号:略称「T」
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