mashable:北京の大気汚染の解決策としてスプリンクラーを活用しては?という奇抜な提案が話題になっているようです。この提案は元米国環境保全省の職員による提案だそうですが、北京の高層ビル群の屋上にスプリンクラーを設置し、大気に浮遊する汚染物質を雨と同じ原理で洗い流すというものです。PM2.0 などの汚染物質は、だいたい上空100メール付近を浮遊しているそうなので、このアイデアを思いついたということですが、はたして実際に首都北京はこの奇抜なアイデアを採用するのでほうか?
北京市は深刻な大気汚染の対応措置としておよそ$1trillion(1兆ドル:日本円で役90兆円!)の予算を計画しているとのこと。天文学的な予算ですが、これが本当だとするとどれだけ北京の大気汚染が深刻なのかという証明にもなりますね。
今回のスプリンクラーのアイデアは、こうした予算措置の流れの中で提出されたものだそうです。少なくともスプリンクラーの設置は1兆ドルはかかりませんし、かなり安く済むプランだと言えます。
一方で、中国では深刻な水不足も問題になっているようです。高層ビル群に設置するスプリンクラーの効果を証明できない限り、貴重な水資源を使うことにつちても賛否が分かれているようです。
しかし、1兆ドルという予算は本当に用意しているのでしょうか?大規模な予算を内外に占めることで、さまざまなアイデアを集めるための誘引力として活用しているのかもしれません。1兆ドルというと火星探査ができるような巨大な予算だと思いますし、現代の科学技術でそれだけの予算を活用するようなソリューションを提示できる企業や団体は皆無だといっていいでしょう。ということは、いいアイデア、解決策にはお金を本気で投入する用意があるのでどしどし提案してくださいというメッセージとして受け取った方が健全な解釈と言えそうですね。
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