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「政治の起源」レビュー記事より:人間という動物の本質と制度の関係

2014年01月10日 ネズミ1号:略称「T」
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人間は、元来、社会的行動に最適化された種であった

現代ビジネス:10年近く前からグローバル化というスローガンのもと、大きな秩序の元で世界が平準化されると言われ続けています。ITの普及により、世界中の国々の民族や人がつながり知識の共有などが瞬時に広まることが可能となりつつありますが、相変わらず世界では違う文化や習慣に根付いた生活を捨てることができないでいます。制度化と秩序化され、世界が段々狭くなって行くという歴史の流れは必然であり、そうなって行くべきだしはずだと現代の人は直感的に考えていると思いますが、「政治の起源」という本のレビューを読んで、実は人間という種の根本と、有史以来の歴史を紐解くと、必ずしもそうではないのかもしれないと考えさせられました。社会や制度、巨大な中央集権国家、これとは反対の部族単位での文化や秩序まで、進化のためには安定することだけでなく、不確実な多様性がやはり必要ということなのかもしれません。


 

 

人間は、元来、社会的行動に最適化された種であった

このレビュー記事によると制度が生まれる以前の「自然状態」の人間については、チンパンジーやゴリラを見れば分かるそうです。99%近くの遺伝子が同じでるチンパンジーなどは、個として行動する修正はなく、群れの中で社会的に行動しているそうです。
その中でも人間(ホモサピエンス)は、社会的行動に最も最適化された種であったことが近年明らかになったそうです。

ミ ラーニューロンの発見や血縁選択の研究が進むに従い、人間が他社とのお利他的協力行動をとる種なのだそうです。ミラーニューロンとは、Wikipedia によると「霊長類などの高等動物の脳内で自ら行動する時と、他の個体の行動するのを見ている時の状態の両方で活動遺伝にを発生させる神経細胞なのだそうですが、この神経細胞は、他の個体の行動を見て、まるで自分が同じ行動をとっているかのように「鏡」のような反応をするそうです。つまり他人がしていること を見て我が事のように共感する能力を司っているのだと考えているそうです。

人間という動物の本質と制度関係

自由であった狩猟採集民時代の祖先が、自由を放棄し、煩わしい国家という制度を受け入れるたのか?という点については、前段の元来人間は群れることに最適化さ れていた種である事、そしてミラーニューロンのような共感を司る神経細胞により、言語の発達やそれにともなう高度なコミュニケーション司られるようになり論理的な意思疎通ができるよ うになったことはなんとなく想像できますし、自然や敵の脅威に対し、統率・統制という手段で合理的に集団として動ける能力に長けた遺伝子が残るのもなんとなく理解できます。

仕事も狩りもおそらくは、チームとして統制を取ることで、成果や獲物を得ることができる確率が高くなったであろうし、そうした遺伝子をもった種族が生き残ってきたのもなんとなくですが想像できます。

また、それがさらに発展すると、大きな組織を束ね、ルー ルを作り、統率・統制することでより安全で、飢えない仕組みなども発明できたでしょう。

レビューを読むと「政治の起源(上)」で は、古代中国の初の中央集権国家である秦と巨大な集権国家が生まれなかったインドとを対比して、中央集権国家が生まれる条件などについて論点を走らせてい るようですが、究極的に言うと、中国では、能力による人材の登用による種族的血縁選択からの決別、動物でいうところの縄張り管理をより客観的に数値的に所有などの概念も管理できるよう制度化したことが大きな要素と考えられそうです。

合理的に共感できる所有権という概念や、血縁による遺伝的な発展から、突然変異をも含めた優秀な遺伝子を徴用し、その庇護・管理の下で種族を反映させるという力学を活用し、巨大な集権国家として統率するか、部族集団として乱立し、さまざま変容性をベースに淘汰され残った遺伝子を後世に伝えるか、言ってみれば人類の制度化の流れは、優秀な遺伝子をいかに引き継ぐかという自然による壮大な実験がなされていると言えそうです。

安定した温い(ぬるい)環境では生物は退化する!?

この本では、現代でもデンマークのような法で統治された国家や制度社会がある一方で、アフガニスタンやメラネシア地域のように政治秩序が根付かない国や地域があると指摘していますが、制度化され安定 した社会での進化と、秩序が根付かない中での進化という陰陽な側面を遺伝子レベルでコード化されているのかもしないとふと考えてしまいました。

生き物に寿命があり、進化という多用なリスクを回避するメカニズムの存在は、生命というものの巧みな知恵であり、最高の発展装置なのかもしれません。

歴史を見ても、制度化され安定した国家であっても必ずいつしか滅び、新たな秩序が生まれては消えてきてるのもその所以かもしれません。

地球上で知的生命体が生まれたのは、大量絶滅があったからだとどこかのドキュメンタリーで見た記憶がありますが、人が持つ遺伝子には、ミラーニューロン司ると言われてるような「共感という正のメカニ ズムにより秩序を構築する」力学と、「秩序という臨界点が飽和した際に、再び再構築される」力学の2つがバランスよく働いているのかもしれません。そうすることで、 地球上のさまざまな地域に環境適用し、進出することができ、今後は、宇宙空間などにも進出するような賢さと聡明さを人類が得る可能性が出てくるのかもしれません。



2014年01月10日 ネズミ1号:略称「T」
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