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時代を逆行するAppleのビジネスモデル。今後のApple社のストラテジーとは!?

2013年10月27日 ネズミ1号:略称「T」
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mashable:今風のビジネスモデルというとどのようなモデルを思い浮かべるでしょうか?IT分野では、ハードウェアを無料で配布して、その中のコンテンツで収益をあげるというモデルがなにかと話題になっているように思います。Amazonケータイ、Kindleしかり、100ドル以下のデバイス、もしくは無料ケータイなど話題になっていますね。この他にも、Facebookが低価格なケータイを出すとか...。米国のTivo社のように高価なHDDレコーダーを月額Tivoプログラム利用料と肩代わりして無料で配るとか、皆さんの身近では、出たばかりのスマートフォンがゼロ円だとか。。事例を挙げると枚挙に暇がないですね。しかし、Apple社の考え方はどうも違うようです。


 

 

20世紀のビジネスモデル

例えば髭剃りのビジネスモデルを思い出してください。髭剃りの本体を買ってもらい、その後に髭剃りの刃でも収益を上げることができます。これはプリンターも一緒ですね。本体は赤字ぎりぎりでもインクカートリッジにより大きな利益を生めています。逆にいうと、市場でシェアを取れないと儲からなくなるというのが20世紀に開発されたビジネスモデルといえますね。もっと昔は物はつかれば売れるものでしたが、普段良く使うものとして選んでもらうというブランディングが大切になってきたという事です。これは20世紀一大産業となったゲーム業界にも当てはまります。

PCにもこのエコシステムは当てはまります。安いノートパソコンやデスクトップパソコンをメーカーにより出荷し、その上にはWindowsOSやOfficeといったアプリケーションを購入して利用する。いわばソフトウェアで設けるという仕組みですね。

ただ、ここに来てAppleは、iWorkやOSXといった基盤OSやアプリケーションを無料で提供することにしたのです。このことは何を意味しているのでしょうか?

故スティーブ・ジョブズの汚れた秘密

数年前スティーブ・ジョブズはiTuneストアを発表しました。1曲99セントという破格の値段で音楽が購入できるサービスで、当時は画期的なサービスでした。

当時メディアは評論家は、Appleが閉鎖されたレコード業界・流通に革命をもたらした。一人がちしたiPodを軸にコンテンツ産業を牛耳るつもりだ!それも破格の楽曲根付けで。

また一部の人は、売れなくなっていたCDに見切りをつけデジタル流通はコスト構造そのものを変える革命だなどといわれていましたが、実はスティーブ自身そのような報道を尻目には次のように語っていたそうです。

「僕は、楽曲を打って設けようとしているのではないよ、iPodを販売してもうけるんだ。」

実は、99セントのうち65セントはダイレクトにレコード会社にライセンス料として支払われるそうです。残りの35セントは決済手数料やら運営経費やらでとんとんといったスキームだったのです。そうです。Apple社は今も昔も、実は、ハードウェアを売るメーカーに徹しているのです。ハードを普及させてコンテンツや広告で設けるという発想ではない。だからこそ、GoogleやAmazonやFacebookといったIT企業とはちょっとちがうな!?Appleは何を考えているんだろうと皆さん不思議に思うのも無理はないでしょう。

廉価版iPhoneなどありえない

どうでしょう。こうしてみると、Apple社がどこで設けているか明白ですね。デザインやUI、これまでのヒストリーに裏付けられたブランド。やっぱアップル製品が欲しいという憧れ。そうです。Appleの製品は、やはり高級ブランドでなければならないということがお分かりいただけると思います。

iPhone5C/Sが発売されるまで、新興国市場向けにAppleは廉価版端末を発売するだろうと語られていましたが、ふたを開けてみるとiPhone5Cは廉価版とはほどとおい、ファッショナブルでかっこいいiPodの発表当時のようなコンセプトのパッケージングになっていたように思います。

サービスやソフトウェアを無料にしてハードウェアを売るこれがAppleのストラテジーのようです。

OSXやiMorkといったMicrosoftなどからみると何でドル箱となりうる基本OSやソフトウェアを無料に?といえるようなクレイジーな施策をやる訳がわかるような気がしますね。ただ、Mashableの記事を見ると、Appleが無料にする領域はここにとどまるべきではないとさらにまくし立ているようです。

iCloudなどストレージサービスも完全無料化にすべき!

iCloudは現在5GBまでが無料です。5GBというと写真やら動画やらアプリのバックアップといった用途を考えると全然足りませんね。GoogleDriveが40GB、Microsoftは200GBの無料ストレージを提供しています。Apple社がGoogleDocsなどと本気で向き合うのであれば、無料ストレージをもっと増やすべきであるし、Pagesなども無料化すべきだと。iTune Matchなどのサービス(音楽をストレージに保存してさまざまなデバイスで視聴できるようにするサービス)なども基本は無料!などにしてくれれば爆発的にapple製品を使うようになるだろうとの事です。

ただ、ストレージサーバーの運用投資は莫大となるのも事実、有償にする価値のある部分はお金を一部とってもいいでしょう。ただし、それは収益を得るためのものではなく、ハードウェアを魅力的なものとするために運用が必要なクラウドサーバーの維持・運用費にあてるといった事になるのかもしれません。

バーバーリーCEO アンジェラ・アーレンツ氏のアップル移籍から見える将来像

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ハードウェア・サービスともにコモディティ化し、世の中に安価であっても高性能なものがあるれる時代になりつつあります。今後は、コンピューティングデバイスも、PC/ノートからタブレット、スマートフォンというお話ではなく、時計型コンピュータやメガネ型コンピュータなどウェアラブルデバイスへと進化して行くといわれています。もうこうなると、CPUが??、OSが??という話は関係なくなり、どのブランド?ファッショナブルだねぇ!とかちょっと機能はおとるけれど自分が欲しいと憧れるような洋服や時計や車を買うのと一緒になるとはおもいませんか?

アップル社はもうその将来をしっかりと感じとっているのでしょうね。例えば、時計メーカーを見てみてください。シチズンやSEIKOとうった日本のメーカーもありしたが、時計でしっかりとした産業として生き残っているのはどこでしょう?高級ブランド時計を職人が作り続けてきたスイスのメーカーですね。決して市場は大きくないでしょうし、大衆消費に比べれば売り上げも全然かもしれませんが、その大衆消費が、超ビック企業の寡占状態でしか儲からない消耗する市場になることが事前に理解できていれば、アップル社のストラテジーについてもなるほど。。と頷くことができます。

今回のバーバーリーCEOを受け入れるアップル社の考えについては、こうして一連の流れを見てみるとしっかりとしたストラテジーが背後にあるのだなぁと思います。



2013年10月27日 ネズミ1号:略称「T」
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