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急変する各国中銀の「市場との対話法」熟考された修正なのか、意図せざる結果なのか?

2013年07月04日 ネズミ1号:略称「T」
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日経ビジネスより:中央銀行と金融市場の対話は重要であると言われている。ではいったい、米国、中国、欧州、日本の中央銀行が政策転換に際して市場にどういった対話をしているか、またそれが意図的になされた演出か?ここ数ヶ月の対話では想定外の齟齬が発生している!?

この記事の要旨】

  • 米国版の方針展開 バーナンキの出口戦略発表サプライズ 
    → 異例の批判発言を行った地区連銀総裁・揺らぐFRBへの信頼
  • 中国版の方針転換 シャドウバンキングの抑制に本格着手するというメッセージ
    → 想定外だった「中国不安」に対する大きな反応
  • 効能が薄れた「ドラギ・マジック」
    → 「他には無い独特スタイルの日銀の対話力」


 

 

巨大に積み上がった世界的なレバレッジの解消について、結果的に混乱を回避できなかったということですが、ここ最近のグローバルな金融市場を見ている範囲では、中銀と市場とのコミュニケーションに大きな齟齬が発生しているようです。

FRBバーナンキのケース: 異例会見・信頼揺らぐ

6月19日に記者会見で「緩和縮小・停止へのスケジュールが明示」されたが、これは心の準備が出来ていなかった債券市場はこの驚きの発表に驚愕したとのことです。超緩和気分になれきっていた市場にとってその内容は「事前通告」の域を超えるもので対話は成立しなかったと言える。

中国のケース: 想定外な過大不安反応

6月25日に人民銀行は「流動性の管理は自らの努力で行うように」と通達を発した。これは「シャドーバンキング」の抑制に本格的に着手したことを意味するものだった。

バランスシートの管理は自分の責任でというのは当たり前の話だが、突然のルール変更で金融機関がとまどった。

EUのケース: 宣言内容と実態との乖離(うそも方便)

昨年マリオ・ドラキ議長は「ユーロを守るためには何でもやる」と宣言したが、ユーロ圏が抱える基本課題へのコンセンサス作りはまだそれほど進んでいない。年初に総裁が示した「下半期に景気回復」との見通しも外れつつあり、ドラギ総裁のマジックもそろそろ効能が斬れる時期に来ている

日本のケース: 市場との対話に関心が薄い日銀黒田総裁

黒田総裁は、市場との対話に関心が薄い総裁。記者会見の節々に表れているそうですが「市場とは、コントロールする対象である」という印象が強いようです。

このスタイルはほかの中銀総裁には見られない独特なスタイルだそうです。国債を7割購入するすることで市場をコントロールできるという威圧感を醸し出すのはもっともだが、米長期債券の金利上昇に引きずられ、不安定化している長期公債市場を治めるのに苦労しているようです。

長期金利や市場変動率を官僚組織と同じようにコントロールすることは不可能だということだそうです。



2013年07月04日 ネズミ1号:略称「T」
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