2013年07月10日 ネズミ1号:略称「T」
時事・経済要点
タグ:
アベノミクス
,
金利
,
金融政策
ロイター:「アベノミクス」による円安効果についてはクエッション。日本から海外へのお金の流れが日本の経常黒字を相殺できる規模に達していないので円買い圧力が高止まりしているからだとのこと。
【この記事の要旨】
- 日本→海外への資本フローが経常黒字を相殺する規模に至っていないので円買い圧力が高止まりしている
- 今年上半期を見ると1.2兆円の資本流入超(黒字)これに対し海外からの資金流入は9000億円
- 今後こうした経常収支(B/S)が黒字拡大するようなら円高圧力が実は高まる
年内米国債権購入が減少されるとの憶測から債権利回りが上がる。本来なら日本の金融機関は海外証券への投資を強めると読まれていたようだが、逆に金融機関を中心に日本の投資家は海外債権を取り崩しを続けている。
この流れは、米国を中心とした債券利回りを押し下げる可能性があり、日本の経常黒字をベースとした円買い圧力があるなかで101円台まで反発したドルー円相場のおうだいを超えるのは無理かもしれない。
6月の米雇用統計は確かに堅調で、はやければ9月にも緩和縮小に動くと思われて金利が上昇したが、これはあくまでも心理的なレトリックの現れであり、実際は、量的緩和の縮小であった利上げがされるのではない。(→投機的に上昇した金利はなだらかに調整される)第1四半期に年率2%に満たない米国で利上げするのは現実的ではない。
今後、行き過ぎた米国金融緩和縮小への期待は調整され、米国債権利回りの上昇は落ち着く。よって日米金利差の拡大を背景としたドルー円の上昇も見込めなくなる。
中国景気の鈍化にともない、円買い戻しの動きも加速する可能性もあり。IMFからは日本だけアベノミクス効果で年内0.4ポイントプラス予想がされている。円キャリーという言葉が以前ありましたが、米ー日の金利差が3%程度をきると資金の流れが逆流すると言われていたように記憶しています。各国中銀によるメッセージに市場が反応しているようですが、冷静になって見てみると、この記事にあるように、海外の大口投資家は、実は、円高ポジションをはっているのかもしれませんね。
本日はちょっとしたニュースを数本ななめ読みしただけですが、それぞれにソース元のさまざまな思惑があるのだなぁと改めて関心して勝手に読み解かせていただきました。皆さんはどう思われましたでしょうか?
2013年07月10日 ネズミ1号:略称「T」
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