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ロイターより:FRBの出口戦略と新興国への投資資金の動きを基にドル/円相場がどう動かされるか?それは、3つの力を読み解くことで見えてくるものとは?
【この記事の要旨】
- 第一の力:QE3の縮小
- 第二の力:出口戦略を急がない
- 第三の力:新興国から先進国への資金シフト
ドル円相場を動かす「第一の力」
第一の力とは今年中に実施される予測のQEの縮小。5月23日から株価を暴落させて、円安の流れを作ったのがこれ。米国経済を底支えしていたQE3がなくなる→米国経済は成長ベースが鈍化する→株価が暴落、円が買われて円高なるという力
ドル円相場を動かす「第二の力」
出口を急がない→米国経済は今後も堅調→日本円を売って、米株式に投資する→円安という力
第一のブレーキが踏まれて、第二のブレーキを緩める力が働いている状態が今。
ドル円相場を動かす「第三の力」
QE3が縮小すると、資金の流動性が少なくなり新興国へ動いていたお金が米国へ逆流するという力。5月以降新興国株価が急落したようですが、マネーの逆流が発生したことが影響しているようです。2012年9月からQE3が始まっていますが、これに歩調を合わせるように新興国や日本の株式も上昇してきた経緯があるようです。現在はそれが逆回転しているイメージだそうです。
9月が分岐点
6月中旬から7月時点では「第一の力」よりも「第二の力」の方が強い。
この流れは、米雇用統計次第だと推測。よほど強い雇用拡大数字が発表されるか、もしくは失業率が大きく低下しない限り、ドル高・円安の流れは変わらない。9月までに103円まで触れてもおかしくないそうです。
「第三の力」も大きいようで、結構大きくドル高、円安へと押し戻しているとのこと。新興国は経済不振によりこの逆流がさらに加速されているようで、相対的にアベノミクスにより良い景気改善指標(過大評価?)となっている日本に資金が還流される可能性もあるかもしれないが、よほど米国景気が堅調(雇用統計がいい数字)など良い米国指標が提示されて、出口戦略が早まるという憶測が広まらない限り当面ドル/円レードでは円安トレンドになるだろうとのことです。
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