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ブレインストーミングの科学-アイデアはどこからくるのか?

2014年07月15日 ネズミ1号:略称「T」
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fastcompany:「Eurekaモーメント」を夢見てみなさんいろいろな試みをやっていると思われますが、殆どが残念な結果におわるのだそうです。ピッツバーグ大学の研究によると、ひらめきとは急に生まれるものではなく、Aというアイデアや現象からBがみちびかれ、そこからまたCが導かれると言ったような小さなステップの積み重ねなのだそうです。
おそらく、アルキメデスの定義を発見して「エウレカ!」と叫んびながら裸で外にでたアルキメデスも小さな思考を積み重ねてエウレカモーメントを迎えることができたということでしょう。


 

 

小さなアイデアのチェーンがつらなってイノベーションにつながる

Aというアイデアから導き出されたBというアイデアは関連アイデアなのでこれといって斬新なものはないかもしれません。ただし、それが数多くつならることで、ブレークスルーとなるαみたいなアイデアが生まれるということなのだそうです。

人間の脳は、異なる2つのものの類似性を見出す特性がある

物事や自然界の現象を合理的に認識するために、我々の脳には本能的にさまざまなものを見たり把握する際に、それまでの人生経験で得られた記憶のライブラリから、その対象物について類似する何かを見出す特性があるのだそうです。これは生き残るための本能といえるものだそうで、新しい事柄について、過去に経験した事柄とくれべて、何が違うのかとスキャンして経験にもとづいて(積み重ね)により例えば、これを食べるとヤバい!とか。。こういう大気のニオイがすると。。嵐が。。とか認知するような習慣があるのだそうです。

斬新なアイデアや聞いたこともない発想は、実は以前から存在していたアイデアにブレークダウンすることができる

たとえば、ビデオテープのフラップなどは、ガレージ(ものをしまう車庫のドア)>回転ドアというアイデアの連鎖で考え付いたみたいな事がそれにあたるのだそうです。以前ラテラル思考という本がはやったことがありますが、これはフィリップコトラー氏による水平移動によるギャップを作り出す手法だったと記憶しています。市場レベル、製品レベル、マーケティングミックスレベルにおいて、ギャップを作り出すことで、今までの発想とは違った化学反応を起こすようなものです。細かいテクニックとしては、順序を入れ替えてみたり、ある一部分を強調してみたりという内容でしたが、一般の人にとってはちょっとテクニカルな内容でもあるので、今回の説を出したマサチューセッツ大学の言い分のように、たんに何かいいアイデアない?期待するよりも、連続性のあるアイデアを連想ゲームのように連鎖させて、白板に書き込んでいき、アイデアチェーンのパターンを想像して、これは!という発想が導き出せるか。。。というような難しことを考えず、生き残るための本能に身を任せて、ブレーンストーミングをすることが実はいいのかもしれません。

良くブレーンストーミングは否定せず、包み隠さず自由な発想でアイデアを出し合うとかモデレーターの人は意識しますが、そうではなく、モデレーターの人は発言されたアイデアをそれぞれ連鎖するチェーンになるように、文脈立てて書き出して行く。。そして、ある時その流れの集合体を見たときに、ひらめきが生まれるようなまとかたテクニックが実は必要なのでしょう。そういう意味ではたくさんの人生経験を有した脳みそから、細切れのアイデアを引き出して、アイデアチェーン化できる能力をもったモデレータがいるかいないかが、大人数あつまってブレーンストーミングしよう。。!という事が残念な時間の無駄遣いに終わらせない重要なポイントなのかもしれません。



2014年07月15日 ネズミ1号:略称「T」
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