2022年07月11日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
スクラップ
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車メンテナンス
排ガス規制がさければれから大分立ちますが、最近の車には、マフラーから出る窒素酸化物(Nox)の量を検知するNoxセンサーなるものが殆どの車についているそうです。
私が所有するCクラスのワゴンにもついていて、先日高速道路を運転中にエンジンチェックランプ付き、ヤナセで確認したらNoxセンサーが壊れてしまいコンピューターに信号が行かなくなってしまっているのが原因という事が分かりました。
このNoxセンサー、簡単に言うと、排ガスに含まれる窒素酸化物の量を計測して、想定される量よりも急激に増えた時にアラート出すといった働きをするそうです。
最近のエンジンは、厳しい排ガス規制をクリアするために、エンジンの燃焼方法をガソリンの吹き方や点火するタイミングなどをコンピュータ制御して燃焼効率を最適化してNoxを既定値よりも少なく輩出するように調整したものが市場に出ているようなのですが、Noxセンサーで想定よりも多くのNox(窒素化合物)が検出されると、エンジンが想定通りに効率的な燃焼サイクルがなされていないので、調子をみてくださいという警告をだすようになっているようです。
あくまでもセンサーで計測するだけで、その計測値をフィードバックとしてエンジン制御をコントロールする訳ではないとのこと。
このNoxセンサーというのは消耗品ではないものの、メルセデスなどでは、結構壊れる部品のようで、部品も10万近くします。Cクラスの場合排気管の前と後ろ2つあるそうですが、それぞれ違った型式の部品で2つで20万近くするという感じでしょうか・・。
でもこの部品、20万もするのに、走行にはあまり関係ない部品で、エンジンのサイクルが環境にやさしい状態かどうかを監視するだけという代物。
ただ、ひとたびこのセンサーが壊れると、エンジン警告灯が付き、車検に通せなくなってしまうという曲者です。
<クラスのエンジンチェックランプ>
ちなみに、現在、Noxセンサーの在庫が不足していて、ヤナセで直してもらおうとしていますが、2か月から最大で半年まっているような状態だそうです。
<Noxセンサー部品>
■トヨタ車に使われているNoxセンサー
■メルセデスに使われているNoxセンサー
アイドルストップも実はあまり意味がないと言われていますが、車の走行や安全性に関してあまり意味をなさない高価な部品が環境性能という名のもとに最近の車には実装されているんですね。
EVはバッテリーが高い高いと言われていますが、このNoxセンサーって、ガソリン車を不利にするためのハンティキャップのようなものといってもいい感じがします。
15年ほど前までは、メルセデスもOEM品でほぼ部品が賄えるような時代もありましたが、こういったセンサー類は純正部品でないと心もとないそうで、かつ、正規ディーラーから本国経由で正規ルートで仕入れたものでないと保証も効かないという点で、節約しにくい世の中になったと実感しています。
ちなみに、所有するCクラスの同型のNoxセンサーをオンラインで見てみると、なんちゃってOEM系は2-3万、メルセデス正規品が8万~という価格帯でした。1,2万円の部品でしたらネットで買って壊れたらいたしかないと割りきれますが、10万近い電装部品となるとやはり正規ディーラーでつけてもらうという感じになって行くのでしょうね。
ちなみに、在庫が数か月待ちといういうので、楽天やヤフーで販売されている型式が合致するセンサーをヤナセ側でつけてもらうようなことはありかと冗談まじりで会話したのですが、ヤナセの担当に聞くと、保証がつけられないので、お勧めできないとのこと。本国にきちんと発注した在庫であれば、不良が出たら保証で付け替えてもらえるそうです。
今回検査代・工賃込みで12万後半ぐらいを前払いして、あとは入荷待ちという状況ですが、Noxの在庫は今ほぼなく、まとまったロットが揃うと、五月雨式に各ディーラー向上へ配布されるのだそうです。
今回バックオーダー形式をとってあらかじめ部品代を支払うことで、部品の取り合いに参加する形となるようですが、値段も張るし、全世界的なサプライチェーン崩壊していると言われている件について、今回改めて実感した感じですが、最近の車ってガソリン車もそうとうな伝送化が進んでしまっているので、ちょっとした故障というか警告ランプで予想もしないような工期が修理代がかさむことが多くなっていると言えそうです。
ちなみに、ヤナセの人に聞いたら、Noxが伝送系では1,2を争うぐらい高価な部品とのことでした。
センサーというと数千円から2万ぐらいの単価イメージですが、熱を持つ部分のセンサーということで、10万近くするんですね。
ただし、信頼性は個体差があって、当たればずっと壊れないし、新品交換してもすぐ壊れるケースもあるそうです。
ここ最近、車のサブスクサービスなるものが出てきていますが、ここまで伝送化が進んで、ましてや耐用年数が不明な高価なバッテリーを搭載したスマホのようなEVとなると、もはや自分で所有して高い修理代を支払うよりも、サブスクやリースで使う利用するというスタイルが浸透して行くようになるのかもしれませんね。
2022年07月11日 ネズミ1号:略称「T」
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