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子どもたちがゲームメイカーになったソーシャルメディアの注目すべき変化と必要な戦略の転換とは!?

2014年01月14日 ネズミ1号:略称「T」
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cnet:「2014年ソーシャルメディアはこうなる!?マーケッターが示す予測ベスト10 」の記事でもこれからのソーシャルメディアはこうなるという記事を紹介しましたが、今日は、十代若年層がゲームメーカーとなったソーシャルメディアが今後どうなるかという記事がありましたので紹介します。記事の中では『2013年に起きた事を決めたのは子どもたちとスマートフォンだった』語られていますが、この一団はアプリやサービスの成功や失敗を数週間から数ヶ月できめてしまう力があるそうです。この記事でも若者がフェイスブックを必ずしも見捨てたわけではないそうですが、こうした若年層は、親の目の届かない隠れ家やプライベートなソーシャルゾーンを探すことにエネルギーを注いだようです。


 

 

モバイルの世界では、少ないことが多いことに取って代わる

具体的には 「instagram」や「Snapchat」「WhatsApp」「Kik」などのメッセージングアプリなどが勢いを得たことが証拠だと言っていますが今後スマートフォンが普及した若い世代がソーシャルの世界に影響を及ぼし続けることになるそうです。そうした顕著な例が「多目的から単一目的」へのシフトな のだそうです。若者のモバイル用途に適したサービスは、「メッセージを送りたい」、「ソーシャルショッピングをしたい」、「デートをしたい」といった単一目的毎にこまめに利用する用途が好まれるようです。

以下引用

 Lightspeed Venture PartnersのJeremy Liew氏は、このようにFacebookから1つの要素だけが抽出される現象について、モバイルの副次的影響だとしている。「携帯電話では、1つのホー ムスクリーンに20個のアプリがある。当然ながら、ユーザーは単一目的の行動を取ることが多くなってきている」(Liew氏) 例えば、メッセージングで はSnapchatやWhatsAppがある。ソーシャルデートアプリとしては「Tinder」があり、ソーシャルショッピングには「Wanelo」と「Poshmark」がある。ソーシャルストーリーテリングとしては「Wattpad」がある。

こてはいってみれば、買い物、デート、コミュニケーションといった各用途に対して、それぞれ異なるクールさを求めているということができそうです。
何でもかんでも詰め込んだただ便利なものは単発想の若者には受けないのかもしれません。

一時性が永続性をしのぎ、匿名性が復活する

デ ジタル・ネットワーク化というとやりとりした情報がアーカイブ化されそれをいつでも引き出すことができるという部分が革新的な側面でもありますが、このよ うな概念やサービスが普及し日常となることで、Snapchatのような一時性という感覚がクールになるのでしょう。フェイスブックやTwitterや Google+など近年ソーシャル上でのオーサーランクや活動実績をあげるために、プライバシーの提供と利便性のトレードオフなどという議論がなされ、匿名ウェブなんて過去のものだといわれるようになりましたが、若者の皆さんは、自身のデジタルアイデンティティがインターネットの閲覧履歴や行動にいち いち結び付けられることに反発しているようです。まさにソーシャルネットワークが仕組み化され、そこに違和感と反発をまねくようになったといえるかもしれ ません。そして"匿名性"という仕組みがクールに思えるようになったということかもしれません。

以下引用

匿名のウェブはもはや過去のものだという考えは広まったばかりだが、成功が期待されているいくつものアプリが証明しているのは、若者たちは自分のデジタル アイデンティティが、インターネットの閲覧履歴や行動にいちいち結びつけられるのを好まないということだ。それは匿名のまま秘密を告白するためのアプリ「Whisper」や、見知らぬ人と写真を交換するスマートフォンアプリ「Rando」からも分かる。

Tinder がデートサイトの世界を支配しているように、右スワイプ機能に代表される、便利さがほかの何にも増して重要である世界にわれわれが暮らしていることがますます明確になりつつある。われわれにはもはや、プロフィールを完成させたり、長い返信を書いたり、フィードをチェックしたり、さらには考えた りする時間もエネルギーもない。ただボタンをクリックして、それで済ませてしまいたいと考えている。

若者ファッションと同じ文脈での自己表現手段として短尺ビデオファイルが本領を発揮する

Instagram やSnapchatの短時間で消費するビデオメッセージが2014年はクールなものとなるそうです。スマートフォンで撮影されたファイルサイズの小さな動 画ファイルが若者たちのコミュニケーションコンテンツとして本領を発揮するだろうという言っています。

以下引用

そ の根底にあるのは、画像を使った自己表現をしたいというわれわれの願望だ。「現在では写真と動画が重要だ。若い世代ほど、言葉ではなく写真で自分 を表現したいという思いが強い」とNorth氏は語る。そして写真でうまくいかない場合には、この1年間の技術の進歩のおかげで、ビデオを同じように利用 できるようになっている。
 「われわれはみな、何かすごいことが起こったら、それを記憶したり、思い出したり、その場にいない人に見せたりしたいと考えるものだ。そして高解像度のカメラを持っていれば、それが可能だ」(North氏)

若い人は周りの中に『共感』を得ることに生活のほとんどを費やしているといってもいいかもしれません。どこぞのアニメで恋愛脳などという言葉が流行ったがありますが、実態はそのようなもので、だからこそ、動画というクールな表現を今後上手に活用するようになるのかもしれませんね。

顔文字や絵文字、アスキーテキストなどといった古い表現手法は、2ちゃんねる世代のオジサンやフィーチャーフォン世代のオバサンがやるようなものという感覚が根付 のかもしれません。それよりもVineやSnapchatやInstagram上での数秒の動画メッセージのほうがクールでウケルものになるのかもしれま せん。

ゼロスタートサービスがあっというまに数千万ユーザーへ

ある調査で、2歳からスマートフォンやタブレットに触れる幼児は40%近くにというのを見たことがありますが、今子供達は物心付く前よりスマートフォンのようなモバイル端末に触れているネイティブ世代がこれから量産されるようになります。記事では、

「私 にとっては、突然現れたアプリが非常に短期間で2000万人、3000万人というアクティブユーザーを獲得できるのは衝撃的だ。過去2年間で、ソー シャルがすべてモバイル端末に移行したというのが大きい。そして携帯電話を手にする年齢は下がっており、11歳か12歳になっている」(Pham氏)

とのべられていまさすが、今現在が、11歳から12歳ということなので、今後は毎年5歳から7歳というゾーンが世界規模でいうと数千万人の母体として出現するということになるのかもしれません。(ちなみに日本では少子化ということで1年代が100万人ぐらいということになりそうですが..)

これがどういうことを意味するかというと、毎年デビューするであろうこれら若年層が考えるクールだと思える「何か」が変容して行くかもしれないということです。6歳で物心ついた少年、少女からすると、中学生や高校生のオジサン(お兄さん)、オバサン(お姉さん)が使っているLINEやSnapchatはクールでないということになるかもしれません。
端末に導入される新たな技術と、マーケットに放たれた既存のアプリやサービスの普及度合いと定着度合いを注意深く観察しながら、毎年デビューするであろうニューユーザーの塊に対し、常に実験農場という感覚で新たな切り口のサービスを出し続けることが、これからのソーシャルなアプリの戦略としては重要な考え方となるのかもしれません。



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