2014年05月27日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
スクラップ
東洋経済:「HDMI端子に付けるだけで、スマホやタブレットからYoutubeなどの動画をそのままリモコンで操作するように見れるようになる!」これって結構衝撃的なことで、私自身最近ほとんどテレビを見なくなったのですが、YouTubeなどを手元のスマホをリモコン代わりにリビングのテレビで見れるようになると我がやでは確実に地上波はみなくなるかもしれません。最近Youtubeの冒頭のCMが5秒でスキップできなくなりましたが、4000円代とう戦略的な価格で売り出すクロームキャストにより、TV局の収益源である放送権益が一気にくずれさるかもしれません。
東洋経済の記事によると米国では売り切れ状態だそうですが、これまでもネット上の動画をTVに移すことが可能でしたら、PCとつなげたり、ワイヤレスキーボードにつなげたりと結構使い勝手が悪かったです。これがHDMI端子にそのままつなぐだけでWiFi経由でスマホからいつものように見たいものを選ぶだけとなると話は断然変わってくるわけです。
クロームキャストが日本の家庭のテレビのHDMI端子にどれぐらいの勢いで接続されるようになるか不明ですが、1年で数千万代クラスまで普及するとなると、もう地上派やBSなどブロードキャストメディアに出稿する予算は、インタラクティブなネットメディアは一気にシフトするかもしれません。
日本の広告費はたしか5兆から6兆だとおもいましたが、うちTVが1兆円ぐらいの規模だったとおもいます。ネット広告が新聞雑誌を抜きスマホがようやく1000億単位に成長するなか、クロームキャストやアップルTVとったHubとなるデバイスが普及することで、リッチな動画広告の分野がTVコマーシャルの領域をぶんどってゆくことになりそうです。そしてさらにこうしたネット広告は興味があれば、即リード、アクションというダイレクトアクションフォームを実装することが可能です。
貴重な電波を権益として利権を牛耳ってきたTV局ではありますが、もはやIPを通してデータとしてリアルタイムでもオンデマンドでも放送に近い形で動画を流せる時代です。ラストワンマイルであったお茶の間のテレビ受像機にスティックをさすだけで、PCやスマホのモニターの代替えとしてTVの用途が多様化して行くわけです。海外では、ニューヨークタイムズやワシントンポストなど、高い給料を支払ってコンテンツを世に出してきていましたが、もはやそのような高給をスタッフや社員に払えなくなるのかもしれません。
一方で、Ustreamやニコニコ生中継みたいなのが現時点でもありますが新たなIP放送局などが今後電波法や免許などのしがらみにとらわれない自由な発想でマイクロなCHが世にでてくるかもしれません。今、TVを付けても夜はつまらないバラエティ―、土日は誰がみるのだろう?というようなスポーツ番組などばかりで、多様化する視聴者のニーズはもはや既存のブロードキャストでは無理なのだと思います。
このようなミドル、ロングテールなニーズを満たすようなIP放送局やYoutubeのようなプラットフォームがお茶の間に進出することで、リッチな広告の打ち方もよりIT的な観点で、データドリブンな打ち方ができるようになるのも明白です。これは視聴者、企業にとっては双方にプラスになるわkです。間に中間マージンをとるような既得権益代理店や局などは今後ある程度淘汰されるかもしれませんね。
2014年05月27日 ネズミ1号:略称「T」
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