techcrunch:Google社がイギリスの人口知能(AI)を開発している企業Deepmindを500億円で買収したそうです。昨年末からGoogle社の自動運転デモやRobotOS、センサー企業Nestの買収、Boston Dynamics社の買収など活発なM&Aがなされてきましたが、これらに共通することは、Google社が今までの目線から一歩先をいった次元でのビジネスモデル・世界観を描いているということが明白になったということでしょうか?コンピューティングというのはあくまでもビットを並べた計算機でしかありませんでしが、日々収集される膨大なデータサンプルを蓄積することで、人工知能として作用することができるアルゴリズムパターンや計算反応パターンを本当に作ろうとしているのかもしれません。
以下に2013年度の黎明期技術から列挙してみました。
・モバイルロボット
・リアルタイム翻訳
・IoT(Internet of Things)「モノのインターネット」
すべてのデバイスや製品がネットワークにつながる
・自然言語問い合わせ(対話型問い合わせ)
・ビッグデータ..cloud
・3Dプリンター
・ゲーミフィケーション
・ウェアラブルコンピュータ
・コンテンツ分析
・CEP(Complex event processing)
※ストリームコンピューティング・リアルタイム分析処理
従来:データベースに蓄積→必要なデータを取り出し集計分析
CEP:予めデータに対する処理条件や分析シナリオをCEPエンジンに
登録し、データを流し込む、データがその条件に合致すると即座に
決められたアクションを実行するような仕組み
DWH(データウェアハウス)とCEPはこうした違いがある。
リアルタイムで処理結果がでなければ意味のない事象:金融アルゴリズム
取引やサイバーテロ、クレジットカード不正利用の検知などに活用される
・AR(Augmented Reality)拡張現実:セカイカメラとか
・M2M(Machine-to-Machine communication service
・Mobile Health Monitoring
・NFC(Near Field Communication)
・Cloud Computing
IOI(internet of things)という言葉は、すべてのものがネットワークにつながり作用するようになるというものだそうですが、NEST社や自動運転などに活用されるRobotOSやロボットの頭にあたるOS機能など、ネットワークを介して膨大な量のデータやセンサリング技術により蓄積されるモデリングデータなど、今グーグル社では、人工知能をモデル化できるのに必要十分なデータ収集プラットフォームがあるといっていいのかもしれません。ターミネーターのスカイネットなどはSFの世界の話ではありますが、今回のDeepmind買収に際して、グーグル社内では、倫理委員会をつくったちう噂もあるようです。
TechCrunchより:噂ではGoogleは、DeepMindのAI技術を利用する際の社内規則を確立するために、倫理委員会を作ったと言われる。将来のGoogleでSkyNetのようなものが作られてしまうとは、Google自身も思っていないだろうが、コンピュータが人間に近くなれば当然、モラルの領域に入り込む。コンピュータがユーザである人間について知っていてもよいことは何々か。また、人間に近いコンピュータを使う人間の責任範囲はどこまでか。とくにこの二つが難問になるだろう。
これからも驚くような買収のニュースが舞い込んでくるかもしれませんが、直近の一連のGoogleの遍歴にについて当サイトで扱った内容を以下に列挙してみました。こうしてみると検索の巨人は次の新しい世界を見据えて着実に行動していると言えそうですね。
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