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MOOCS他オンライン教育は、まだヨチヨチ歩き。オンライン講義の課題と今後について

2014年04月15日 ネズミ1号:略称「T」
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MOOCSやCOCERAなど近年ITによる高等教育のコモディティ化が何かと話題です。しかし、実態は、まだまだヨチヨチ歩きのフェーズ。ちょうど、産業革命が起きる1800年代初頭ぐらいのイメージかなということのようです。先日出席したカンファレンスで聞いて書こう書こうと思っていましたが、ドタバタしてしまっていたので、薄らとした記憶をたどりながら、オンライン講義の今と、可能性などについて考察してみました。


 

 

現在展開されているオンライン大学講義は10%程度の履修終了率

90%以上が途中でリタイアするそうですが、私も同じく、様子だけはじめの数日みて参加しましたが正直長続きはしませんでした。ビデオ講義を見て、課題やQuizが出て、Socialで参考意見をつのったりという感じでしょうか?実感としては、C言語やオブジェクトCなどでアプリの作り方といった講義などもありますが、実用性という点では、大まかにポイントがまとめてある参考書をかってマスターした方がはやいかなぁというのが実感です。

つまらないので、継続するモチベーションが保てない

確かによっぽど暇な人かハングリーさがある人でないと継続するモチベーションは保てないかもしれません。iTuneUなどでオクスフォードなおのストリーミング講義などは通勤中に聞いたしてみたりしますが、逆にこちらの方がなるほど、そういう切り口もなど参考になるかなと思いました。ちなみにスタートアップ関連のビジネス工学などでした。

北米などにいくと、良くヘッドホンしている人をみるが音楽を聴いているわけではない

今電車にのるとスマホを除いている人が多いですが、私の場合は、耳で聞く方が楽でいいです。昔アメリカなどへいくと社会人などヘッドホンしている人が多かったですが、実は音楽を聴いているのでなく、ビジネス書籍などをそのまま収録されたものを耳で聞いて読んでいるというのです。忙しいとちょっとした移動時間に耳で聞いてというのはなるほどと思ったりもしました。また自動車通勤が多いので、テープなどに収録されている小説や書籍なども良く売れていると当時は聞きました。

まだまだ教育分野におけるITの可能性は実験段階

昨日の記事で、オンラインカリキュラムの修士号が認可をうけるようだと紹介しましたが、実態は一定のシラバスを受けて、論文やテスト(QUIZ)をクリアしたら終業というものなのだと思います。一つの資格としてLinkedinなどに明示する人が増えているようですが、これは言ってみればTOEICとか、漢字検定のようなものだといえるかもしれません。ただ、TOIECについてもオンライン講義だけで英語力が聞き取りや話す力がつかというと必ずしもそうでないように思います。リアルな大学では、学位の他に人脈をつくるというバリューあると思いますが、こいう部分なども、Google+などのようにオンライン講義に参加することで、例えば、何かしらのプロジェクトミッションなどを共同で達成するとか、講義に参加することで、グローバルな学友ができるとかさまざまなスキームがこれから検討されるかもしれません。

知識や技能を学ぶという点では、Kalnacademyが優れていると思いまし、日本でも進研ゼミやZ会のような添削型の通信教育も実は長い歴史をもっていたりもします。本当の意味で学ぶという観点でいうとオンライン授業については、それなりのフォーマットなり、学べるフォーマット手法などがまだまだ確立されないと厳しいかもしれません。つまり、「へぇ」とか「なるほどぉ」と感心できるような、分かり易いコンテンツとして講義内容などを表現し、理解させることができるような相違工夫にこれからビジネスチャンスがあるのではと予感させていただきました。大学の講義をただストリーミングビデオで流すだけがオンライン講義のバリューではないでしょうし、しれならインターネットラジオで音がきけて、PPTファイルをゲットできれば十分ですね。これからITを通して難しい内容などを如何に概念として分かり易く、マスターできるような表現手法、コンテンツを作るという観点が注目されるようになるかもしれません。有名な教授をサポートする優秀なコンテンツ化プロデューサーという人事が教育セクターでもとめらるかもしれません。なぜならば、大学教授みんなが、優れたコンテンツ制作者とは限らないからです。

書籍と同じようにゴーストコンテンツ作成者がなんかも

これは冗談まじりですが、今後有名な教師などが広い裾野へ自分の講義をリーチさせるという点でいうと本と同じように、優れたコンテンツクリエイターによる講義のコンテンツ化などが盛んになるかもしれませんね。専門コンテンツ編集・制作会社などはこうしたところでチャンスが出てくるのかもしれません。またマッシブオンライン講義という観点では、受講メンバーをコミュニティ化し終業まで盛り上げるようなコミュニティ運営のノウハウ・授業運営のノウハウなどももちろん検討可能な領域かもしれません。

これとは別に、ブラウザプラグインで各教科や分野テーマに即したライブラリエンジンとして調べものをした際にそれに対してショートムービーで1分以内で概要がわかるようなロングテールナレッジモデルも面白いかもしれません。Wikiをもっとちゃんとしたものですが..社会人や学生にとってはこうのが実は使えるかもしれませんね。



2014年04月15日 ネズミ1号:略称「T」
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